レンタルDVD鑑賞日記その451。

 もうそろそろ、“いまいちばん楽しみにしている怪奇ドキュメンタリー”だ、と断言してしまおう。もはや信頼感では現行の『ほん呪』を上回った気がするシリーズの最新巻です。

 監視カメラ、という縛りがそうとう辛いのではなかろうか、と始まったときは心配していたんですが、要は“据え置き”である、という条件さえ守っていれば何でもいいことになる。しかもこの縛りだと、必然的に投稿怪奇動画の類ではお馴染みの、単に廃墟だ心霊スポットだに潜入して撮影してみた、パターンを大幅に絞り込むため、結果的に他のシリーズと差別化が容易になる。

 しかもこのシリーズはネタの選別も扱いも巧い。今回だと、スカイプを利用したテレビ通話をネタにしたかと思えば、1台の監視カメラが同じ人物と思しき被写体の非現実的な動きを採り上げる。更に、あからさまな加工を施した映像の投稿者にあえて取材するパートで怪奇ドキュメンタリーとしての面白さを生み出したかと思えば、シリーズものならではの、旧作で紹介した映像を踏まえたエピソードまである。

『ほん呪』がどうにも頼りなくなっているいま、本当にこれがいちばん楽しみです。何がいいって、映像自体は微妙なモノも多いから、頂き物だけででっち上げるテレビの心霊番組にあんまり引用されないことだ! 製作会社にとっては迷惑だろうけど!

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