レンタルDVD鑑賞日記その452。

 USENで行っているネット配信サービス“U-NEXT”、たまに無料視聴特典を出して囲い込もうとしてくたので、それに乗じて一時的に契約を復活させました。ここは『ほん呪』オリジナルシリーズがほぼ網羅されているので、基本はそれをBGV代わりに楽しんでいるのですが、調べてみると、このところご無沙汰だった『闇動画』シリーズの観ていなかった巻が配信されているのに気づいて、せっかくなので鑑賞。

 ……直前に、あまりにもヒドいものを観てしまっていたせいもあって、異様に満足度が高かった。私ゃ怪奇動画自体が作り物であっても、生々しさを感じられるものが、ドキュメンタリーによって恐怖を膨らませてくれればそれで充分なんですけど、この前に観ていたのが、加工があからさまだわ、登場する専門家の弁が胡散臭いわ、とどーしよーもない代物だったもんでねえ。あまりにヒドすぎるのでもうそっちは名前を出してあげない。

 こちらだって最盛期の『ほん呪』に比べれば物足りないんですが、しかし掘り下げを考慮して組み立てているので、純粋に見応えがある。特に最後の、事故物件での撮影に先駆けて泊まり込みをするADのくだりは、ホラーとして上出来。果たしてこれを単純に“怪奇映像”として公表してしまって差し支えはないのか、という疑問はありますが、ここまでちゃんと仕上げてくれたのだから、私は評価したい。説明が安易になりすぎていないのもいいのです――いや、微妙なところはあったんですけど、簡単に浮遊霊とか持ち出してきた別の奴に比べればマシというわけで。

 現在はスタッフから外れているようですが、元を正せばこの『闇動画』シリーズも『ほん呪』のスタイルを完成させた児玉和土氏が立ち上げに携わっている。だいぶ劣化はしましたが他のよりはまだまだ上出来と言える『封印映像』シリーズも児玉氏と岩澤宏樹氏が関与しているし、『ほんとうに映った!監死カメラ』は『ほん呪』のなかでも語り継がれるレベルの名作を生み出した坂本一雪氏が立ち上げ、現在も監修している。つまるところ、いまこの手の怪奇ドキュメンタリーでまがりなりにも楽しめるクオリティを保っているのはほとんど『ほん呪』の関係者なのですよね〜……もっと人材が増えてくれないだろうか。

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