何もない日が続きます。

 まあ何もないのではなく、ひたすら作業をしているだけなんですが。

 そんななか、相も変わらず『ほん呪』をだらだらと鑑賞しております。初代・中村義洋&鈴木謙一構成のターンは終了し、2代目の松江哲明演出をするっと抜けて、3代目・坂本一雪演出のところに入っております。

 どうやら、基礎は中村義洋&鈴木謙一の時期に作られたとしても、現在に至る基本的なパターンを確立したのは坂本一雪、と断言していいらしい。既にその前――というか、実は坂本一雪は前の松江哲明演出の巻から撮影と編集で携わっているので、そこから繋がってはいるんですが、この松江演出の巻で“演出補に注目する”というあの手法の萌芽が窺える。そして、初期でいちばん強いインパクトを残す演出補・藤屋敷隆志がここで登場している。後にも先にも、あんなにふてぶてしい態度でインタビューを担当した人物はいないでしょう。調べてみるとすぐに顔を見せなくなってるんですが、どうしてるんでしょうね彼は。

 このあと、坂本一雪演出路線を踏襲した福田陽平演出を経て、今のところ最も長く演出を担当し、『ほん呪』のスタイルを完成させた児玉和土演出に繋がっていくわけです。とりあえず、U-NEXTの無料期間が終了するまでに、児玉演出担当巻の最初のほうまでは復習しておきたい。

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