レンタルDVD鑑賞日記その534。

• 『第６回東京03単独公演「無駄に哀愁のある背中」』(CONTENTS LEAGUE)

　ほぼ10年前、2007年に開催された単独ライブのＤＶＤ。何でもかんでも乗っかってくる男が会議を台無しにする“企画会議”、部下２人に陰口を叩かれていた上司がその光景を目撃する“陰口”、雨の店内で見知らぬ男３人が醜い争いを繰り広げる“ビニール傘”など７つのネタを中心に構成。

　たぶんこの頃はまだネタ番組がけっこうあったはずで、そのせいか“企画会議”や“陰口”は見た覚えのあるネタでした。既に芸風はほぼ確立していて、角田の身勝手なヘタレキャラに豊本のいっさい空気を読まない不気味なキャラ、そして基本は常識人だけど時としてヒートアップする飯塚、とそれぞれの得手とする役回りがもうほぼ定まっている。最近の作品から戻って鑑賞しても、その完成度の高さに唸らされる安定感はすごい。

　テレビで観たことのある“企画会議”や“陰口”は軸となる展開が短めでシンプルである一方で、“ビニール傘”や“秋祭り”はやたらと話が込み入っていて長い。こういうテレビではかけられない尺と複雑さのあるものこそ、東京03のライブを観る楽しみと言えそうです……ああ、彼らのコントもいっかい生で見てみたいな……。