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7月リリースの、心霊動画限定によるシリーズ第20巻。公園のあちこちに縛りつけられた人形を撮っていると思わぬものまで撮れてしまう“猿の人形”、交際中の彼女から送りつけられた異様な動画“元カノ”、落ちていた小型カメラに収録されていた犯罪と怪異“ストーカー”など8篇を収録。
スピンオフのはずがすっかりこっちがメインになった感があって、そのぶん内容的にも、安定している、と言われればそうかも知れないけど軽めで守りに入ったものばかり、とも言える。
“猿の人形”や“廃神社”みたいに、こういう性質の映像なら取材パートでもうちょっと検証して掘り下げることも出来たんじゃないかな〜、というのもある一方で、シチュエーション自体がけっこう目を惹く“元カノ”、プロセスがなかなか面白い――そしてこれを実際に映像作品として収録出来るところまでしっかりと交渉した、というならそれ自体が評価出来る“ストーカー”辺りはなかなかでした。肝心の映像自体にはわざとらしさがあるんですが、そこを含めても見ていられる。
とは言い条、まだまだ見応えがあった『闇動画16』と比べるとどーにも軽すぎる。もうちょっと練りこむか、リリースする数を絞ったほうがいいんでないだろうか。
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