ハービー・ハンコックが1973年にリリースした、ジャンルを超越した名盤より、初期シンセサイザーの味わいある音色を駆使した名曲を選択。マイルス・デイヴィスがジャズから電気楽器を多用した独自の濃密な音楽世界に移行していく過渡期で素晴らしいサポートを披露した人物ですが、自身の名義でもストレート・アヘッドを基盤にしつつ意欲的に新しいスタイルを開拓していったあたりはほとんど生きる伝説に等しい。昨年の『ポシビリティーズ』や2001年の『フューチャー・2・フューチャー』に至るごく初期の布石となった一枚でもあります。
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