本日の頂き物

1. 芦辺拓『綺想宮殺人事件』(東京創元社)　[amazon]
2. 同　『裁判員法廷』(文春文庫／文藝春秋)　[amazon]

　買い物ではなく、頂き物です。芦辺拓氏の最新刊、まとめて届きました。いつもありがとうございます。

　1は『ミステリーズ！』に連載されていた、著者畢生の大作。献辞に“最後の探偵小説、あるいは探偵小説の最期”と記し、帯を広げるとさらに刺激的な惹句が隠れている、という、隅々に著者の意欲というか覚悟が窺える作りです。ずーっと単行本が出るのを待っていたので、早速読み始めます――いつ読み終わるかは謎ですが。

　2は裁判員制度実施直前に刊行され、のちにドラマ化もされた連作の文庫化。単純に裁判員制度を理解する役に立てるだけで済まさず、きちんと趣向も凝らした作品です。