レンタルDVD鑑賞日記その648。

 昨年7月にリリースされた『闇動画22』を鑑賞。小説執筆を依頼された義理の姉を密着取材風に撮影していると、予想外の出来事が発生する“密着取材”、絶対に成功する口説き方をレクチャーする動画が捉えた事件“恋愛情報商材”、廃墟で鬼ごっこを始めた男たちが“魔窟3 袋”の3篇を収録。
 このシリーズはある時期から、いちおうインタビュー映像を挟んでドキュメンタリーの体裁は繕ってますが、基本的に本物と想ってもらわなくても結構、みたいな身構えを選んでいるように思えます。だからこそ内容が振り切れてて、素直に面白い。ちゃんと映像で捉えたものが伏線となって、終盤の緊張と恐怖に繋がってるのが、ホラーとしてなかなかいい出来なのです。
 ただ、さすがに“恋愛情報商材”の展開とオチだけはあまり納得できない。おおむね現実的な出来事のはずなんですが、アレがどこから来たのか、は謎でいいとしても、最後の展開に至った原因は普通に特定できるはずで、なんでそこに触れないのかが理解できない。悪い意味でのモヤモヤが残ってしまう。
 巻末に置かれているのは、このシリーズで継続的に追っている、同じ廃墟を舞台にした連作です。間隔が空いてしまったせいで、細かいところの記憶が曖昧なのですが、部隊が同じ、ということ以外にあまり一貫性がなく、正直なところ連作の印象は薄い。とはいえ、主観視点によるホラーとしては楽しめる。……しかしこのシリーズ、どこかでちゃんとオチが来るんだろうか。

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