レンタルDVD鑑賞日記その664。

 昨年8月リリースの『心霊闇動画35』を鑑賞しました。ドライブレコーダーが捉えた不可解な現象“路傍の…”、デート中の男女が深夜の公園で談笑する様子を押さえた映像が奇妙な存在を記録した“誰か見ている”、大学のサークルの合宿打ち上げで披露する一発芸の練習中に紛れ込んだ不気味な存在を巡るレポート“超能力”など6篇を収録。
 わざとらしい、とか加工っぽい、とかいう前に、とりあえず広範な視聴者に気を遣ってくれ、と言いたい。この作品に限ったことじゃないけど、最近、肝心の“おかしなもの”が見えづらい怪奇ドキュメンタリーが多すぎる。
 まあ、私が視聴してる環境の問題もあるにはある。基本的に動画はデスクトップPCのモニターで鑑賞するんですが、専用のテレビモニターと比較すると黒く沈んだ部分が見づらい傾向にある。だいたいテレビに繋いだプレイヤーを使って鑑賞すると、もっと明瞭に見える、というのも解ってるんですが、私としては、肝心の映像をリプレイするときには、一回でいいからコントラストを上げてくれ、と言いたい。
 ……解ってますよ、あんまりやりたくないのは。下手な加工だと、コントラストを上げればオリジナルとの境目が露わになってしまう可能性があるからね。でも、解ってるからこそ、その努力をしてない作品を“チープ”と感じてしまう。
 怪奇ドキュメンタリー全般への文句になってしまいましたが、この作品に限って言えば、基本的にそんな嫌いじゃない。肝心のところが概ね見づらいことさえ許容すれば、ドキュメンタリー部分で巧みに膨らました作りは好みです。特に巻末の“超能力”は、映像自体は(この手の作品では)ありがちな展開なんですが、関係者のあまりにも怪しい振る舞いが不気味さを強めている。

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