昨晩の22時10分頃、我が家の飼い猫のひとり、サツキが亡くなりました。
生後ひと月ほどで我が家にやって来たのは2006年4月24日。約15年と半年、一緒に暮らしたことになります。
歳を重ねるごとに賢さが如実になっていく子でした。やたら私たちの輪に入りたがるし、餌が欲しい、水が欲しい、なんて要求もしっかりしていた。
自宅からはまったく出さずに育ててきましたが、異様に威圧感の強い子で、家の周りに来ている猫と睨み合いになっても、相手が逃げ出すくらいに圧が強かった。もし外に出していたら、近所の猫のボスになっていたかも、と思うくらいに。
そして、最期まで気丈でした。実はこの数ヶ月ほど、どんどん調子が悪くなっていて、恐らくもうそんなに保たない、とこちらは覚悟を決めたのに、まあ頑張ること。この数日ほどはまともに起き上がることも出来なかったのに、昨日ぐらいからやけに私と母のあいだに入りたがり、昨晩も、透析をしている私と母がテレビを観ているところへ、必死に這ってきた。最期の時に、ちゃんと私たちのそばにいたのです。それゆえに、息を引き取った時間もはっきりと解りました。
父が晩年、家にいる時間が多くなったこともあり、父が亡くなったあと、サツキがしばらく悄然としていたのを覚えています。たぶん、いまごろ父に可愛がってもらっていることでしょう。何故か、先代の猫・カーロの匂いがするものも好んでいたので、或いはどこかで初めての対面をしているかも。
上に掲げたのは、私のiPhoneに残っていた、元気だった頃のサツキです。なにせここ数年は、いるのが普通になってしまって、写真もあまり撮っていなかったため、1年近く遡らざるを得なかった。やっぱり、もう少しこまめにシャッターを押すべきだった。
……ちなみに、一緒にやって来たもうひとりの猫・メイは元気です。
というか、この子はもはやいつ死ぬのか予想もつきません。人と同じものを食べたがったサツキ(それがのちのち身体に堪えたのもたぶん確か)に対し、メイはカリカリと水のほかに食事を摂らない。生活範囲は異様なほどに限られていて、この何ヶ月か、サツキが拠点を1階の洋間や台所に移してからは、2階にある私の部屋の籐椅子と段ボール箱、あとは母の部屋の押入のなかで基本寝っぱなし、ひとが近づくとニャーニャー甘ったれてくるだけ、という実にシンプルな生活をしている。病気になる要素がまったく見つからない。
とりあえず、出来るだけ元気でいてもらいたいものです――基本寝てて構わないから。
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