……魔が差したのは、予約開始当日の深夜でした。だいぶ悩んだのですが、衝動的にソフトバンクのオンラインストアで申込をしてしまい、そのあともどうしようか逡巡すること数日、けっきょくそのまま契約まで辿り着いてしまった。25日に在庫確保の連絡が届き、あれよあれよと言う間に今朝方、iPhone5が私の前に現れました。
単体で見ると、そんなに極端に変わった印象はないのですが、並べてみると確かに細長く、そして薄い。両手で重さを比較してもよく解らないのですが、続けて同じ手で持つと、その軽さが実感出来る。
取り急ぎ保護フィルムだけ貼り付け、すぐにアクティヴェーションへ。……作業自体は実に楽。少なくとも、この手の機械を何度も扱っていれば、今さらつまずくところはありません。強いて言えば、旧機種で導入していたアプリや音楽データの転送に時間がかかるくらいですが、まあそれはいつものことだ。お昼過ぎには、前機種の設定をきちんと継承し、違和感なく使用出来る段階まで進みました。
iPhone4の時点でもうiOS6は導入済みだったので、基本的な機能にさほど違いは認められない。テザリングはソフトバンクではまだサービスが正式に始まっていませんし、噂のLTEについては、どうやら自宅では確認出来ませんし、とりあえず今月中は料金の都合もあるので旧機種を引き継いでモバイルデータ通信を切っておくつもりゆえ試すことは出来ない。現段階で、4では使えず、試してみたかったサービスはただひとつ――Siriです。
実に気の効いた回答を示すため、4Sでの導入直後に話題になった機能ですが、Sのつかない機種では対応出来なかったため、今回が初体験です。滑舌はあまり良くない、という自覚があるので、ちゃんと聞き取ってくれるのかしら、とドキドキしながら、まずは“さだまさしをかけてください”と頼んでみた。
ちゃんと、さだまさしがかかりました。
当たり前のことですが、いざやってみるとやっぱり感動します。そのあと、山下達郎でも試してみましたが、これもきちんと再生してくれました。パット・メセニー・グループは表示が変だったものの、かかった曲は間違いなくメセニー。
ただひとつ、すごーく納得がいかないのは、“音楽を止めて”という注文に、“すべての楽曲を再生します”と返されたこと。聞き取り間違えたのならまだしも、表示された文章は合っているのに、なんですべて流す。嫌がらせか。
……はっきり言ってしまえば、Siri自体あんまり利用することはないはずなので、これはお遊びの領分です。しかし、そういう新機能よりも、4から5に変えた私にとっては、あらゆるレスポンスが速くなっている、それだけでもこの機種変更には意味がありました。単純なブラウジング、しかもLTEやプラチナラインとも関係なく、同じWifi環境においても、そのサクサク感は圧倒的です。Wifi自体の読み込みも速くなっているのでしょうが、やはりCPUのレベルが違う。
アクティヴェーション後、試しにiPhone4の電源を入れてみると、まだ文鎮にはなっておらず、通信サービスは認識出来ませんが、Wifiによるアクセスは可能になっている。ＰＣに接続せず、ケーブルからの充電のみで保持しておけば、もしかしたらブラウズ専用機ぐらいには使えるかも――という期待が湧きましたが、その直後に、すべての設定を削除。事実上、眠りに就きました。購入から２年と３ヶ月、お世話になりました。
まだBluetoothの使い心地であったり、デザインを新たにしたイヤフォン、そもそもの携帯性など、色々と確かめていないところはありますが、追々馴染んでいきます。また最低でも２年は使い倒したい。
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