- 木原浩勝『隣之怪 木守り』 [bk1/amazon]
- 中山市朗『なまなりさん 怪異実聞録』(1と2、幽BOOKS/Media Factory) [bk1/amazon]
- 稲川淳二『新稲川淳二のすご〜く恐い話 異人館に棲む少女』(リイド文庫/リイド社) [bk1/amazon]
- 連城三紀彦『夕萩心中』 [bk1/amazon]
- 鮎川哲也『悪魔はここに 鮎川哲也コレクション 星影龍三シリーズ』(4と5、光文社文庫/光文社) [bk1/amazon]
ぜんぶbk1での購入です。解る人には解るとんでもねー並びですが気にするな。
1は著者が監修するオリジナルDVD映画シリーズと同題による新シリーズ。表題作は、『新耳袋』シリーズでは封印していた“呪い”に絡む話です。百物語という構成も捨て、体験者が自ら語ったという体裁にして、差別化を図っているようですが、はてさて。2はその『新耳袋』の共著者である中山氏が、ある人物から2日間にわたって取材したエピソードを纏めた長篇実話怪談。ライヴのほうではご無沙汰ということもあり、今日は特に読書に励むつもりでいたため早速着手し、さっき読み終えてしまいました。……これ本当にあったんか、と疑いたくなるような凄まじさ。ここまで重量感のある“実話怪談”は久し振りです。怪談愛好家は必読。ただ、文字の扱いが微妙だったり誤字がけっこう見られたのが残念――一番酷いのは帯。宿題が溜まっているので、詳しい感想は後日に。3は今年の新刊第2弾。幽BOOKSと並べると正直、品のない装幀だ……。
4は光文社文庫の既刊『戻り川心中』から漏れた〈花葬〉シリーズ3作にユーモア・ミステリ〈陽だまり課事件簿〉3話を合わせたもの。『戻り川心中』復刊のときは、過去に全作収録のヴァージョンがあったのに後退してどうする、と批判が出てましたが、はじめからこういう目論見だったのかも。素直に購入しました。5は星影龍三シリーズ集成第3弾、全4編を収録。それにしてもこの流れ……『白の恐怖』を復刻するつもりではないのか、とちょっと期待してます。『白樺荘事件』を読むことが叶わないならせめてあれだけでもー!
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