なんてのを先刻、フジテレビで放送していました。スピードワゴンの小沢一敬と小野真弓が極秘裏に挙式を催すまでを一部始終追ったドキュメンタリー、という代物。始まった時点で「胡散くせー」と思いながら、ならばちゃんと真偽を確かめておきたくなって、思わず最後まで観てしまいました。
結論から言えば、案の定フィクションだったわけですが――これはこれで、けっこういい番組だったように思います。挙式を準備する過程をつぶさに追い、お互いの結婚観の違いから喧嘩になったり、話し合いで改めて気持ちを再確認したり、という普通にあり得る結婚までの道程を解りやすく描いていましたから。たぶん途中ぐらいから感情が入り込んでしまったのでしょう、二人のやり取りもけっこうリアルで、その辺の恋愛ドラマなどよりも遥かに見応えがありました。
しかし、個人的に可笑しかったのは、この番組が始まって早々あたりからのお笑いファンや小野真弓ファンの反応でした。はてなのキーワードなどを辿ってリアルタイムで反応を観察していたのですが、のっけから鵜呑みにして受けた衝撃を素直に書いていたり、筋違いの批判をたらたらと並べ立てたりと実に多様なのです。
繰り返しますが、わたしはフィクションであってもいい番組だと思いました。寧ろ、本物の結婚までの過程を追うドキュメンタリーでは出来ない生々しさもちゃんと表現していたぶん、作り手の意思は感じられる。少なくとも、テレビで言っていることを鵜呑みにするな、程度の教訓は受け止めましょうよ、ね。
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