- 鳥山石燕『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』(角川ソフィア文庫/角川書店) [bk1/amazon]
- 紀田順一郎・東雅夫[編]『日本怪奇小説傑作集1』(創元推理文庫) [bk1/amazon]
- 米澤穂信『犬はどこだ』(ミステリ・フロンティア/2と3、東京創元社) [bk1/amazon]
……やっとお買い物報告まで辿りついた……。
1は京極夏彦氏の妖怪シリーズや水木しげる氏の著述の元ネタとなっている江戸期を代表する妖怪書を一冊に纏めたもの。国書刊行会から極めて美麗な装幀にて刊行されていましたが、如何せんサイズが大きく重すぎて、たとえば京極作品を読むときの参考にしようにも持ちづらく、何より少々値が張るのがネックでした。こちらは解説こそないものの文庫本サイズで図版はすべて収録、しかも価格は700円税込とかなり抑えてあります。興味はあるけどちょっと手が出しづらい、と思っていた方はこの機会に是非。
2はちかごろ逆に珍しい、本邦の怪奇小説の定番的な作品ばかりを集めたアンソロジー。実はわたし、もともと作家を単位とした読書をしていたために(いまカーや乱歩を集中的に読もうとしているのはその名残)実は定番の作品に読み落としが多い。さすがに本書ぐらい王道を狙ってくると既読かさもなくとも手許にはあるという作品が幾つもありますが、いい機会なので早めに読みましょう。
そして3は本日サインを頂戴した新作。『さよなら妖精』もまた著者の認識ではライトノベルの範疇にあり、本書こそ初の一般向け長篇ということになるもよう。
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