- BUMP OF CHICKEN『ユグドラシル』(TOY’S FACTORY/CD) [amazon]
- 東雅夫[編]『稲生モノノケ大全 陽之巻』(毎日新聞社) [bk1/amazon]
1は某店のWポイントデーにつき、DVDを数点予約するついでに購入。最近嵌っているBUMP OF CHICKENの現時点での最新アルバムです。評価が微妙なのでシングルか、いっそデビュー作までいったん遡ろうかと思いましたが、微妙ならその理由を知っておこうとこちらを選択。でひととおり聞いた印象ですが……こういう方向に進むのは自然でしょう。一枚のアルバムで曲想の似通ったものを積み重ねる傾向がありましたが、一曲一曲でテーマを練り込み、曲調にも変化を与えたためにヴァラエティに富んだ内容になった反面、従来のドライブ感を感じさせる曲が減ったためにやや印象が悪くなっていると見ました。くわえて、新しいタイプの曲もまだ試行錯誤の途中と見えて決して完成度は高くない。しかし、ここに来て新しい方向を模索し始めるのはバンドとして当然のことですし、過渡期として考えると『乗車権』『車輪の唄』といった研ぎ澄まされた楽曲が含まれているのですから、完成度としても充分なレベル。通して聴くとややだれる『jupiter』や『THE LIVING DEAD』よりも、個人的にはこちらのほうを評価します。曲としては『天体観測』や『グングニル』、『ラフメイカー』のほうが好きですけど。
そして2は予告からだいぶ遅れて(一年ぐらいかかってませんか)ようやく登場、『〜陰ノ巻』と対を為す書き下ろし中心のアンソロジー。豪華執筆陣に加え、公募で石神茉莉さんや松本楽志さんが選出・収録されています。ものすごーい大ヴォリュームで価格も張りますが、頑張って手を出す価値はあると思います。早めに読みたい……んが、実はまだ『〜陰ノ巻』も途中で止まってます。でかすぎて読む場所と時間を見つけるのが厄介なのが……
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