12月26日に、2021年6月リリースの『心霊~パンデミック~ フェイズ23』を鑑賞。失踪した友人を巡る奇妙な動画の取材が思わぬ顛末を迎える《ゆめのはなし》、緊急事態宣言下の闇夜を彷徨った投稿者が撮影した怪異《よあるき》、奇妙な老女の預言が女性にもたらした恐怖を追う前後篇《放浪する老女》など、全6篇を収録。
……スタッフの言動に苛立ちすぎて、まったく集中出来ませんでした。
とにかくヒドいのが前後篇の《放浪する老女》です。スタッフ含め、出てくる奴誰ひとりとして言動に筋が通ってない。投稿者からして、記録されている行動が不自然だし、調査のなかで出てくる人びとの振る舞いも意味不明。そのうえスタッフの行動にも何ら裏打ちがなくて、終始「何やってんのこいつら」という感想しか出て来ない。けっきょく意味も無く斜に構えてる徳丸にいちばん腹が立つんですが、今回は金井という女性スタッフも、調査の仕方に筋が通ってないし、明らかに不審な人物に軽率に接触しようとするし、挙句、途中で見つけたなにかについてもろくすっぽ説明が無いし。やる気のない人が『コワすぎ!』っぽく作ろうとしただけのデタラメな代物にしか見えません。
ただし、単発のエピソードは、決して悪くないのです。踏み込みが甘くて説得力を欠いているのが残念ですが、着眼や展開はちょっと惹かれるものがある。よくある心霊スポット探訪に見せかけて展開にひねりのある《そばにいる》、リモートによる取材、というスタイルが定着したからこその展開が待つ《ゆめのはなし》、投稿者が一切匿名を貫くのが不気味な《さつい》、と、最終的な出来には不満が残るものの、惜しい、と思えるくらいには関心を惹きます。
……しかし、そこに期待するにしても、いちばんの見せ場である長篇ネタでのスタッフの言動が不自然すぎるのはやっぱりいただけない。このシリーズはこれまでにも何度か、こんな感じで続けて観るのを躊躇したことがありましたが、今度こそ潮時かも、とマジで考えはじめてます。
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