2月8日に、2022年8月リリースの『心霊闇動画68』を鑑賞。山中で流星群を待っているときの映像に奇怪なものが映り込んだ《ゼゼゼゼ》、カップルで観光に赴いた際の映像に異変が起きた《忍び寄る足音》、ランニングが趣味の夫婦が遭遇した恐怖のひと幕《魔のランニングコース》など、全6篇を収録。
……またBGMが新しいヴァージョンになってるので、新演出の担当作品だ、と察しがつきました。前巻は何だったのだ? あれだけうっかりリリースを忘れてたのか?
やっぱりリリースのペースが速いせいか、似たような怪異が複数収録される傾向にありますし、取材を実施している作品全般に「もっと踏み込めよ! もっと!!」とツッコみたくもなりますが、間違いなく今回も、前任演出の作品より凝っている。
たとえば《ゼゼゼゼ》は、実在する伝承を絡めていて、映り込み自体はもうひとつ物足りないものの、きちんと見応えが生まれている。また《忍び寄る足音》は、インタビューによるエピソードの補強も効いてますが、肝心の怪異がなかなかにユニークで興味深い。出来れば、あの向こうには何があったか、撮影されたその瞬間の印象なども欲しかったところですが。
あくまでこのリリースペースを保つなら、という前提ですが、このくらいならとりあえずは及第点だと思う。個人的にあれはズルい、と判断する類ではありますが、《魔のランニングコース》は怖かったし、素直にビックリした……文字通りの意味で。でも、このくらい創意工夫があれば、雑でも稚拙でもわりあい許せるのよ。ツッコミはするけど。
コメント