2月1日に、2024年12月リリースの『封印映像74 削除された動画』を鑑賞。気心の知れた先輩後輩の家飲み最中に起きた怪異《以津真天》、金縛りに悩まされた男性が自らの就寝中を撮影したことで浮かび上がる不気味な事実《供花》、友人と共に“占い師”を訪れたことから始まる奇怪な体験《渡り巫女》、ある配信者の心霊スポット探訪が異様な結末を迎える表題作の全4篇を収録。
ここはフェイク・ドキュメンタリーとしての詰めの甘さや、映像に滲む演技臭さがいつまで経っても払拭出来ないのが難点ですが、一方で、ネタはけっこう凝っていて、ちょっと好感が持てる。
冒頭の《以津真天》は、まさにこの典型です。たぶんこういう怪奇ドキュメンタリーで、平安期に最初の記述があるこの“妖怪”を採り上げたのは初めてではなかろうか。その特徴そのまんまの現象を、ごく限られたロケーションと美術で描いてみました、程度で、クオリティ的にはやっぱり微妙なんですが、これを題材にする意欲は買いたい。
そういう意味では、これも民俗学的要素のある《渡り巫女》もそうなんですが、ただこちらは、不自然な部分が多すぎて、ちょっと冷静に楽しめなかった。肝心の“占い師”の喋り方が芝居っぽすぎるのと、儀式の内容、そこでの撮影者の反応とか、大抵の部分にシナリオが垣間見えてしまって、ゾワゾワするのです。そもそも、儀式の一部と言っている行為が、実践するには色々とハードルが高そうで、こんなに簡単に行われていることに違和感がある。
《供花》にせよ表題作にせよ、着眼は悪くないし、大筋は興味深いのですが、どーしても細部に詰めの甘さを感じてしまう。もうちょっといい演出がいれば、一気に質が上がる可能性を秘めてる、と思うんですが……悪いのは誰なんだろう。謎の存在に攫われた設定のまんま戻ってるんだか戻ってないんだか解らない演出担当か? いま現在、実質の演出を手懸けている誰かか?
まあ、別のとあるシリーズよりは楽しめるし、期待もあるので、私は観続けます。
いつまで? いつまで?[レンタルDVD鑑賞日記その930]
kaiki


コメント