レンタルDVD鑑賞日記その486。

  • 『ネットから削除された禁断動画 Not Found22』(アムモ98)

 昨年11月リリースの第22巻。都市伝説を真似た悪戯が思わぬ惨劇に結びつく“どっきり模倣の末に…”、ひとを呪い殺す闇ビジネスに迫る“呪殺ビジネス”など7篇を収録。

 最近はまあまあ、と眉をひそめる出来映えが混在している感がありますが、今回は全体としてはまあまあ。怪奇現象のパートではおおむね深入りしていないことが幸いしているように思います。

 今回の見所は前後篇に分かれた“呪殺ビジネス”ですが、しかし実のところこれが内容的にはいちばん微妙。というのも、呪い殺すビジネスは、そういう価値観が存在しているならあっても不思議ではないんですけど、こんなにあっさり探り出せるほど不用心ではないはず。何故なら、呪う者は、方法を悟られたら返される危険があるから。オカルトに多少造詣があるなら普通に考えられることです……だから、いちどでも所在を悟られる術士が迂闊すぎますし、接触するうえで対処を考えていなかったスタッフも不勉強すぎやしませんか、というのが正直なところ。

 そもそもこのくだり、公開された経緯も不自然ですし、どうも話の印象では、あの映像の中で呪殺師なる人物について語るとき、撮影されていると解っていて「ぜったいに人に言っちゃ駄目だよ」と言っている節があるので、そこからしてだいぶ不自然。理由があるのだとしても、スタッフの追求が甘すぎるのは間違いない。

 奇妙な映像自体にも細かく違和感があるので、上出来、とはとうてい言えない巻なんですが、いちばんヒドいときに比べればまあましなほうではある。

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