コロナ禍で、詰まらないことだけど微妙に悩ましい問題として、iPhoneの顔認証が正常に働きにくい、というのがあります。いちおうは、マスクをしていても、その状態がいちど認識されればロックが外れるようにはなるのですが、安定はしていない。しかも私みたいに、平時は眼鏡、しかしスマホや読書の時は裸眼の方が楽、という人間の場合、眼鏡ありマスクあり、で認識されても、眼鏡なしマスクあり、では認識されなかったりする。解っていれば対応は出来るけど、面倒くさい。
そこで有り難かったのが、今回のApple Watch OSのアップデートです。iPhoneともども、セキュリティリスクへの対応が主眼のようですが、それと同時に、Watchのロック解除がiPhoneのロック解除と連繋する仕組みになった。わざわざ眼鏡をかけたりマスクを外したり、片手で必死にPINを入力しようとしなくても、Watchさえ起動できればいいわけです。
Watchユーザーとしては、この改善は有り難い。そういうわけで昨晩、作業の傍ら、アップデートの処理を始めた。
終わったのはきょう、昼の12時40分でした。
……前からあったことですが、Apple Watchはアップデートの勝手があまりに良くない。ストレージが小さいのにやたらと巨大なデータを用意するから、“容量が足りない”というメッセージと毎度のように対面する。結果、大きなアップデートがあるたびに、ペアリングの解除を実施して初期化、再度インストールする、という手間をかけさせられる。それだけで普通に小一時間はかかるというのに。
しかも今回、そういう事情を承知していた私でも繰り返し失敗する。英文で“ペアリングをやり直せ”云々というメッセージがiPhone、Watch双方に出て止まる、というのを、深夜に3回ほど繰り返し、最後の挑戦を始めたところで眠気に敗北。翌朝になって、やっぱりアップデートが済んでないのに気づいて、再開したはいいけれど、やっぱり似たようなところで失敗する。
最終的にAppleのサポートに電話で問い合わせをしてみましたが、なにせちょっと動かすと毎回のように何十分も浪費するので、けっきょく具体的な対策は聞けないまま。そもそもストレージが小さいのは解ってるんだから、アップデートの際に細かく刻めるようにする、とか工夫をすればいいはずなのに、なんでずーっとそれをしないのか。いちいち初期化して、その都度失敗されてたら、ユーザーが無駄に時間を浪費するだけだというのに。
電話で愚痴をこぼしつつ、最終的には何とかインストールできたのですが、けっきょく原因も自分で導き出していた。
あろうことか、Apple Watchの《ミュージック》アプリが、初期設定で最新楽曲をiPhoneと同期するようになっていたのが原因でした。
私は基本、WindowsのiTunesでCDを取り込んだりダウンロードしたりした楽曲を、色々なスマートプレイリストを組んでiPhoneと同期させて、そっちで聴いている。セルラー機能非対応のSeries 3のユーザーゆえ、iPhoneは近くにないとWatchの機能が使えないためですが、この構成なら当然、Watchに音楽を入れる必要はない。なのに勝手に、同期されていたせいで、Watchのストレージを圧迫していたらしい。
これをオフにしたうえでアップデートをかけたら、時間こそかかりましたが、無事に最後まで辿り着きました。早めに確認しておけば良かった……とはいえ、まさかまったく使ってない機能にストレージ使ってるなんて、すぐに発想が及ぶわけがない。
電話中にどうやらこの《ミュージック》アプリの設定が原因らしい、と解ったので、お願いだから初期設定はオフになるようにして、と伝えることは出来た。次のアップデートこそ、ストレスなく済ませられますように。
……ああ疲れた。
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