いっときは感染拡大が止まらない事態に陥っていましたが、ここに来てようやく、少しずつですが、新規感染者が減少傾向に転じています。問題は各都道府県における重症患者の収容能力で、重症者の比率が上がってきている現状では未だ予断を許さない、というのは(なにせかかったらアウトになる可能性の高い基礎疾患持ちなので)重々承知していますが、それでも減っていくことは喜ばしい。
……んだけど、しかしいま私は素直に喜べません。
とっくの昔に押さえてある、9月中旬の出雲空港行き飛行機のチケットを、どうすればいいのだ。
2年ぶりに開催となるはずだった松江怪喜宴に合わせ、まずは交通手段を、と日程が発表されるなりすぐにチケットを確保していたのです。
しかし、なかなか収まらない感染拡大に、主催者は早々に延期を決断。訪問の同機の半分以上が消滅してしまった。
とはいえ、実はけっこう松江という街を気に入っていて、観光も楽しみにしていた。現地に行くだけ行って、お気に入りの場所や、なかなか巡ることの出来なかった観光地を見てこよう、とも思っていたのです。
だがここに来て、思わぬ問題が立ちはだかった。
旅行中の透析が、受け入れて貰えない可能性が大きい。
訪問予定の日付まであと1ヶ月、という段階で、現地の透析クリニックに問い合わせをしていたのです。既に二度ほどお世話になったクリニックがあって、施設も大きく、旅行透析の空きもあるだろう、と踏んでいた。
しかし、当然と言うべきか、この状況では通常利用している患者以外の受け入れを断っているらしい。
私自身は既にワクチンを接種してますし、いま現在、腎臓以外はかなりいいコンディションなので、万一罹患してもそれほど重症にならないかも知れない。しかし、ほかの透析患者は違います。施術中以外は自由に動き回れるひとばかりではなく、歩行が不自由なほど症状が進んでいるかたも少なくない。そんなところでウイルスが蔓延したら間違いなく大事です。クリニックが慎重になることはとてもよく理解が出来る。
ここの規模で受け入れを断っているなら、恐らくは別のクリニックも同様の対応をしている可能性が高い。また、未だに日程が定まらない事情もあるので、調整を受け入れてくれるところでないと、相談をするのも難しいところです。現地での透析は、出来ないもの、と考えた方がいい。
が、旅先で透析を受けられない、となると、どうしても飛行機の時間変更をしなければならない。
当初の予定では、イベントの始まる前日木曜日の夕方に現地入りして、翌日あるいは翌々日、イベントのない午前中に現地で透析を受けて、金・土とイベントに参加、日曜日に帰宅して、すぐ透析に入る、というスケジュールを考えていました。これなら透析実施の間隔は1日前後で済みますから、水分が溜まりすぎてもリカバリーしやすい。
しかし、この合間の透析が出来ない、となると話は違う。なまじ、日を空けずに実施するメリットを実感し始めた矢先なので、ここで2日以上空けるのは辛い。たぶん、すぐに息も絶え絶えになったりはしないでしょうが、終盤しんどくなるのは確実です。
イベントがないので、帰る時間はいつでもいい。2泊3日なら、出かける直前と帰宅後にすぐさま透析を実施すれば間隔も最小限で済む。やはり、どーしても行きを遅らせるか、帰りを早める必要があるのです。
しかしそれも、緊急事態宣言の特別措置がなければ有料になってしまう……松江に行きたいのはやまやまなので、宣言が明けている状況なら訪問を考えたい。もし緊急事態宣言が伸びるなら、もう潔くチケットをキャンセルして穏やかに過ごしたい。
……いずれにしても、現状では未だ、行く行かないの判断がつけられない。緊急事態宣言が延長する、というならさっさと結論を出して欲しいけれど、感染者減少傾向のあるいま、ただ成り行きを見守るしかないのです……。
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