そう言えば、そういうタイミングだった。

シャントの定期検診でした。

 本日は、左腕に施したシャントの状態を確認してもらうため、クリニックに出かけました。当初予定では確か今週月曜日だったのですが、担当医の都合で日にちが変更になったのです。
 診察と言っても、やることはわりと簡単。シャントにエコー検査を行い、血管の閉塞が起きていないか、血流が充分に確保出来ているか調べるのです。だいたい10分もあれば終わります。
 昨年春先にいちど、血管が突如として閉塞を起こし、腎臓病の診察を受けていた総合病院に救急で受け入れてもらい手術してもらったのですが、このとき執刀医が気を遣い、すぐに閉塞が再発しないよう、丁寧に拡張してくれたのが災いして、血流が速くなりすぎてしまった。その後いちど、血流を抑制するための手術を、きょう訪れたクリニックで受けているのですが、それでもまだ少々速い、と前々から言われていて、今回の診察結果次第ではもういちど手術を考えねばならない。いささか緊張しつつの通院です。
 診察はベッドに横になって実施する。医師がエコー装置の電源を入れるとモニターに、端末を患部に当てていない状態の、砂嵐のような映像が表示される。それを見て私は呟いていた。
「……これ、きのう、壊れたApple Watchに表示されたのと同じ画面です」
 実は担当医もApple Watchユーザーなのです。前々から知ってはいましたが、シャントを触診する手首を見てそのことを思い出し、挙句のモニターに思わず口にしてしまったのです。
 それからしばし、「診察の邪魔になってないだろうか」とちょっと思いながらも、きのうの経緯を愚痴っていたのでした。
 なお、診察の結果、手術は不要とのこと。……良かった。何せ神経の通っているところなので、手術中に麻酔が効いていても痛いところは痛いし、麻酔が切れたあとも辛いことが多い。やらなきゃいけない、となればお願いしますが、2年連続で、しかもおんなじところにメスを入れられるのは気分的に良くない。

来週8日はAppleの新製品発表イベント《Far Out》があります。

 ――そんなことを経て、不意に思い出した。
 確か、Appleの新製品の発表って、毎年この時期ではなかったっけ?
 どこかで眼にした覚えがあったのですが調べてみれば案の定、そして詳細を確認すると、Apple Watchも新製品の発表が見込まれている。
 ここ数年ず~っと愛用していたので、この2日間、右手首が寂しいし、時間を確認するのにいちいちiPhoneを取り出さないといけないのが少々億劫だったのです。辛抱堪らなくなって、もうとっとと新しいのを導入してしまおうか、という衝動に駆られていました。
 しかし現行モデルは、選択肢がちょっと難しい。当然ながら仕様的には現時点で最新のSeries 7が最善ですが、ただやはり価格が高い。手頃なのはSE、ですがこれも当然ながら、最上位のSeries 7にあるような血中酸素ウェルネスアプリ、心電図アプリはないし、個人的にはありがたいディスプレイの常時点灯にも対応していない――そもそもそんなに必要がない、と言われりゃその通りなので、SEや型落ちのSeries 6でもいい。注文しようかどうしようか、という逡巡の合間に、そもそもどれを選ぶのが正解なのか、という迷いにも終始襲われていた。
 これもまだ確定情報ではないものの、こんどリリースされるSEの第2世代には、第1世代では外されていた前述のヘルスケア機能が搭載されるのでは、という予測も出ている。仮になかったとしても、現行機よりスペックが上がっているのは間違いないでしょうし、現行機の価格下落も予想されるので、選択肢は増えてくる。
 ――というわけで、買い換えるとしてもタイミングは恐らく発表後、実際に次世代機が発売されたあとになりそうです。予測では9月中旬以降……それまで右手首の寂しさも我慢か……。

コメント

タイトルとURLをコピーしました