キリがないので、ここで訃報についてはあまり触れない方針にしたのですが、それでもやっぱりちょっと触れずにいられないのは1月11日の高橋幸宏、そして1月18日のデヴィッド・クロスビーの死です。
高橋幸宏はそれほど丁寧に追っていたわけではないのですが、音楽というものをあれこれ発掘していた時期、何気なく触れたソロアルバムの幾つかが、私には凄いインパクトでした。世間の多くの人が代名詞と捉えているであろうYMOのテクノバリバリのサウンドではない、打ち込みも多用しながら、優しさ、柔らかさのある曲想と甘い声がとても好きで、当時に購入したCDはしっかりとハードディスクに取り込み、折節繰り返し聴いています。特に、『今日の空』という曲にある雨上がりの空のような清々しさとビターな余韻は今でも大好きなのです。近年、大病を患って静養中だったのは知っていましたが、いずれ復活して、またあの優しいサウンドに触れる機会があるだろう、と信じていました。
デヴィッド・クロスビーは、きちんと聴くようになったのはわりと最近なのですが、彼の最も有名なユニット、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングがTHE ALFEEに強い影響を与えている、という理由で昔からその名前はよく知っていた。実際に聴いてみると、アコースティックギターにハーモニーを主体としたアレンジはまさにTHE ALFEEの原点そのもので、ちょっと前にひたすら聴きまくっていた。なまじ、体験としてそう昔のことではないために、こちらも衝撃でした……。
私の音楽的嗜好は1世代、2世代くらい前に偏りがちゆえ、普通に昔っから変わらず好きだったミュージシャンがみんな古稀に達しつつありますから、こういう波が来るのはそろそろ覚悟していた、けれどやっぱり堪えます。
みんな長生きしてください。
公式のチャンネルで音源が出ていたら良かったのですが、見当たらなかったので、動きと音がいずれも感じられる動画を拾ってみました。
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