久々に母方のお墓参りに、真鶴まで行って来ました。
こちらは既に守っている係累は母だけ、もともと祖母の遺志でいずれは墓じまいをして、お寺の共同墓に納める、という話が出ていた。そろそろ節目でもあり、お盆から少し遅れて出かけたわけです。
当初の予報では雨の可能性があったので、いちおう折りたたみ傘を携帯していきましたが、やや雲が広がるくらいで基本は晴れ。しかし、真鶴あたりまで行くと、暑いと言っても海からの風が吹いていて、けっこう心地好い。お寺に着くまでは、さほど汗もかきませんでした。
お墓参りを済ませたあと、住職のご厚意で本堂に上がらせていただいて、墓じまいの相談です。
……が、結論として、墓じまいはひとまずしないことにしました。祖母の意向ではその予定でしたし、うちのお墓のある場所は海までの見通しがいい絶好のロケーションで、ここに入れたい、というひともいるのでは? と考えてのことだったのですが、さすがにひとのお墓のあったところをあえて望むひともいないようです。
また、母方のお墓は、今も存在する某大手企業の重役だった母方の祖父がかなりこだわって建ててもらったこともあって、けっこう墓地でも存在感があるようなのです。とりわけ墓地の土台が評判がいいらしい。お城にも使われるような技術で石垣を組んでいて、出入りする石工さんが感心して眺めていることもあるとか。
現地には母の親類も住んでおり、そちらはそちらで同じ墓地に別のお墓を建てていますが、ときどき我が家のお墓に花をあげていただいている。そして私と母も、東京住まいながら年に最低でも1回はお参りしていて、お寺の側でも安易に墓じまいにするよりは、このままにしておいてもいい、というご意向とのこと。
実のところ私と母がしばしば訪れているのは、帰りに小田原で途中下車して、だるま食堂という名店で天丼セットを食べる、という楽しみがセットになっているから、というのもありますが、これがある限り、仮に私ひとりになったとしても、定期的にはお参りすると思う。駅からお墓までの道中も、墓地から眺める光景も好きですから、当面はこのままでもいいかな、という結論に至ったわけです。
しかし、いつもならお墓参りをしたらすぐに駅に戻り、小田原で降りて食事、お土産を買って帰宅、とテンポよく進むのですが、きょうは墓じまいの相談に加え、住職の色々と積もり積もった話をお聞きしたので、いつもより帰りがかなり遅くなってしまった……いま真鶴は色々ありますから。
電車内で昼寝をして寝過ごすのも悔しいので、ずーっと本を読んで過ごしていましたから、仮眠がまったく取れてない。真鶴へのお墓参りはまあまあ移動距離が長く、まして過ごしやすいとはいえこの暑さです。お陰で現在、ヘロヘロであります……今夜は久々の『世界で一番怖い答え』の放送を生で楽しみたかったのですが、そこまで保つかどうか。
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