日本の大手企業がサイバー攻撃に晒される、というニュースがしばしば流れてくる昨今。幸いに、普段利用するところでは被害に遭っていないので、私には影響はなかったのですが、昨日初めて、影響らしきものを感じました。
作業でパソコンに向かっていた午前中、チャイムが鳴り、インターフォンに出てみると、某運送会社。私には心当たりはない――一点だけあったけど、それはどれほど早くとも明日でなければおかしい。母の注文かな、などと思いながら受け取りに出た。
ネスレのドルチェグストのカプセル、代引きの商品でした。
はて、と首を傾げる。確かに、ドルチェグストのカプセルは定期的に注文しているし、代引きにしている。
でも、直近の便は、先週届いたばかりでした。
足りなくなることはあるけれど、それはだいたい次の注文が近い時期のことです。定期注文が届いたばかりで追加するはずはないし、仮に注文していたとしても、母がそのことを私に伝えていかないはずがない。
配送の方と話した結果、とりあえず不在伝票というかたちで記録を残してもらい、いったん荷物を引き上げてもらいました。こちらで確認のうえ、対処を決めるということにしたのです。本当に注文したものなら、改めて持ってきてもらうのも、スムーズに手続き出来る。
さっそく、職場にいる母に電話をかける。ドルチェグストは母が手配しているので、詳しい話や交渉が必要になると、私では対応しきれない可能性がある。なので、母の方で連絡を取ってもらい、ネスレ側の判断を仰ぐことにした。
たぶん10分かそこらで母から折り返しがかかってきた。ネスレと話がついたため、運送会社に連絡して、そのまま受け取り拒否という形で処理して欲しい、とのこと。
ざっくりと聞いたところ、どうもこれが、ネスレ通販サイトの受けたサイバー攻撃による影響らしい。受付を停止し、受けている注文を手作業で発送しているそうなのですが、我が家に最新の配送があったのは、恐らくネスレがサイバー攻撃を受ける少し前。先方でも、その前に処理は終わっていたと思われますが、障害の影響が出る直前の処理状況が確認出来なくなっていたのではなかろうか。だから、未配送と捉えられ、結果的に再度、出荷されてしまった。
こちらは確認のうえ、返送をお願いするだけで済みますし、運送会社も送料はネスレから徴収出来る、と思われるので、まあ大した損はない。しかし、手作業で配送の手配をせねばならないのに、挙句、送り返されてしまうネスレの担当者には同情を禁じ得ません……追加で買ってあげたくても、仕舞い場所に困るし、そもそも、飲みきれないのよ……透析資材の搬入の業者さんとか、透析装置の点検に訪れる技師さんとかにはカップに入れて提供してますが、月に1回2回の話だしねえ。
というわけで、我が家での実質的な影響は、ちょっと対応に時間を取られたに過ぎませんが、こういう形で地味に出る影響が蓄積していく企業側の負担を思うと、ちょっと胸が痛みます。ネット社会になってしまった宿命ではあるんだけど。
サイバー攻撃の影響が我が家にも。
diary

コメント