レンタルDVD鑑賞日記その654。

 昨年10月にリリースされた『呪われた心霊動画XXX_NEO 02』を鑑賞。バイト先の友人が撮った奇妙な心霊写真を発端とする怪事件“自分の霊がうつる写真”、テレビに奇妙な映像が映り込む、という抗議が繰り返された部屋で記録された“電波ジャックを受ける家”、同じ場所で記録されたふたつの映像を巡る連作“ビジネスホテル”2篇など全5篇を収録。
 現在、いちばん期待をもって鑑賞してるシリーズなんですが……さすがにちょっと息切れしてきたのかも。着眼点はよく、導入部分は相変わらず面白いのですが、肝心の怪奇現象を収めたくだりがおしなべて合成っぽすぎて、どうしてもそこで興醒めしてしまう。特に2本目の“自分の霊がうつる写真”なんて、プロセスはそれ自体が優秀な怪談の趣なのに、肝心のクライマックスが加工感強すぎてかなり台無しです。
 今回の目玉は巻末の連作、ではなく真ん中に配された“電波ジャックを受ける家”かも知れません。これの軸となる映像も、さすがに趣向が行きすぎて作り物感が強いのですが、生理的不快感を催す映像としては強烈。真偽はさておき、観てると頭が変になりそうなのは確か。
 いくぶん腐してますが、でも相変わらず私にはだいぶ好みの作りをしてくれてます。オチが興醒めだったとは言い条、好奇心を誘う導入から、気づけば関係者が急に狂っていくかのような“自分の霊がうつる写真”のプロセスはやはり秀逸だと思う。まだまだ安心して愉しませてくれそう。

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