6月28日に、2017年10月リリースの『心霊曼邪羅4』を鑑賞。学生時代に行っていたいじめの様子を撮っていたとき不気味な出来事に遭遇する《流血教室》、出張先で泊まったホテルで発生した不具合を、クレームのために記録していたところ、思わぬ恐怖に見舞われる《格安宿泊料の理由》、ヒッチハイクでの移動を撮影していたところ、拾った乗用車の運転手に不可解な現象が起きる《虚ろな運転手》など、全11篇を収録。
今回も鑑賞に耐える仕上がり。エピソードごとに、特徴的な展開があって、それぞれにリアリティがあるのが好感が持てます。細かいことを言えば、その設定でこんな場所、こんな服装か? と首を傾げたところもあったんですが、最低限のリアリティは担保できているので問題なし。
むしろ気になるのは、収録された怪異に若干の偏りを感じること。ここまではもうちょっとバリエーションを感じたんですが、今巻は全般に“後ろに不気味な人”、“変な角度から不気味な顔”というパターンが多い。そこまでの展開にちゃんと個性があるぶん、肝心の怪異に“また?”というマンネリの印象を生んでしまうのはあんまり得策ではない。リアルなら、なかなかいい素材か集まっていると言えるし、フェイクだとしたら、ここまで巻数を重ねたのなら、今後も続くことを想定して、似たような怪異は別々の巻に散らしていく、くらいの配慮は必要だった、と思う。
しかし、そうした欠点を踏まえても、見ていられる出来映えであるのは確かです。特に、いじめからの意外な展開《流血教室》や、ヒッチハイクが恐怖に変わる《虚ろな運転手》は普通にホラーとして面白い。
序盤が悪くない印象だったので、腹を括って、全巻観てしまおう、と月額リストに投入、適度に合間に他のシリーズやCDなんかを挟みつつ並べておいたのですが、やっぱり若干古い作品だけあって在庫率が高いのか、今回の配送では第5巻が一緒になってきてしまいました。というわけで次も『心霊曼邪羅』です。
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