しくじったのは私である。[レンタルDVD鑑賞日記その916]

ほんとにあった!呪いのビデオ112(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 10月11日に、2025年8月リリースの『ほんとにあった!呪いのビデオ112』を鑑賞。在来線を乗り継ぐ旅で終電を逃し、暗い田舎道を歩いていた男性二人が味わった恐怖《霧の家》、身元不明の投稿者から送られた盗撮映像が捉えた異様な現象《覗き穴》、失踪した男性と三本脚の“くだん”の謎を追うスタッフが次第に怪異に見舞われていく連作第2話《続・黙示録》前後編など、全8篇を収録。
 リストの並べ方を誤って、まだ111巻借りてないのに、そのあとが届いてしまいました。よりによって、3部作の初回を飛ばしてしまった……まあ、最初にクライマックスを観てしまうよりはましだけど。
 1篇1篇のインパクトが強い《呪われた心霊動画XXX》シリーズと比べて弱い印象は否めませんが、それでもこの類の怪奇ドキュメンタリー・シリーズと比べて高い安定感を誇っているのは間違いない。撮影されたシチュエーションの自然さ、リアルな手触りは突出しているし、捉えられる怪異も、……まあ、加工っぽいなー、と感じるところもありますが、質感はあります。
 怪異の流れが凝っていて妙な説得力がある《祝い》、犯罪行為と怪異がせめぎ合う《覗き穴》もなかなかに魅せられますが、個人的には冒頭の《霧の家》が好き。撮影者が現地に辿り着く背景、そこでの対置振る舞いの自然さと、唐突で強烈な怪異のインパクト。夜更けに迷い込んだ土地が、街灯も少なく暗かったら、手持ちの懐中電灯を点すのが普通なのよ。
 長篇の中継ぎエピソードらしい《続・黙示録》については……やっぱり、ここから観て語るのは難しい。個人的に興味のあった“くだん”が絡んでいるだけで個人的には惹かれますが、何を追っているのか、どうしてスタッフまで影響が及ぶような事態になってるのか、把握出来ていないので、彼らが覚えているであろう恐怖にも共鳴しづらく、漫然と筋を追うだけになってしまってる。スタッフの身に訪れる災厄や、関係者の周辺で起こる異変など、危険な香りは感じますが、この中間のエピソードだけでは実感はおろか、共感もしづらい。
 あくまで問題は、私が手違いで長篇の真ん中のエピソードを先に観てしまっていることです。早いところ111巻を観て、流れに乗らねば……あんまし間を空けてしまうと、この巻の記憶が薄れちゃうし。

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