昨日は災難続きでした。

 さんざんだったのです、本当に。

 先週に続いての渋谷訪問は、先週よりも上映開始時間が早いですし、帰宅後にやりたいことがあったので、体力を温存すべく電車にて移動しました。出るのに少し余裕を持っていましたから、劇場に到着した時点では充分に間に合った、はずなのです。

 某協会の会員証を失くしてなければ。

 窓口でチケットを購入しよう、という段になって初めて、いつも仕舞ってあるケースに会員証がないのに初めて気がついた。ウエストバッグでいつもケースを収めてある周辺を探ってみても見当たらない。さんざん荷物を探りましたが見つからず、仕方なく、ケースに残してある他の劇場の半券を提示し、組合の割引を受けていることは証明できるので、ということでご相談してみたら、「今回に限り」ということで割引してくれました。受付の方が理解を示してくれて助かりました……。

 作品自体はしっかりと楽しんだのですが、しかし鑑賞途中にも罠があった。上映時間が半分を過ぎたあたりで、頭がクラクラしてきた。実は私、持病の都合でずっと服薬を続けているんですが、数値が改善してきた影響で、いまの処方だと低血糖を起こす可能性があるから注意するように、と医師から言われているのです。実際、最近はときどきクラクラする場面があり、そういうときは即効性があるファンタを飲むようにしていたのですが、よりによって映画鑑賞の途中に来るとは思ってませんでした。

 それでも何とか本篇が終わるまで辛抱し、終了後急いでロビーに出て、自販機に駆け寄ったのですが、あいにくとここにはすぐに糖分補給に繋がりそうな飲み物がない。到着時にバタバタしてチラシを眺める余裕もなかったため、帰りには少し物色するつもりでいたのに、やむなく早々に離脱。近くの自販機かコンビニで買おう、と思っていたら、そういうときに限ってすぐに見つからない。渋谷に来たときによく立ち寄る蕎麦屋の下にコンビニが1軒入っていることを思い出し、急いで駆け込んでファンタを購入、ようやく人心地がついた――かと思ったら、今度は尿意に襲われる。コンビニならトイレはあるだろう、と安易に考えていたら、駆け込んだところに限って“ない”と言われる不思議。今度は近くの量販店に駆け込むのでありました。

 ようやく落ち着いたところで、ふと思い立ち、先週訪れた映画館に電話をしてみた。会員証を取り出したのはたぶん一週間前のあのときが最後であり、落とした可能性があるとすればあそこしかないし、もし確保してあるようなら、近くにいる今のうちに回収しておきたい。一縷の望みをかけて問い合わせをしてみましたが、残念、該当する拾得物はなし。

 会員証がどこに消えたのか、は気懸かりですが、しかし土曜日は大事なイベントが自宅で待ち受けていたので、気を取り直していったん帰宅。

 予定通り、我が家にiPhone6が届いてました。

 今回はスルーしようかな、とも思っていました。諸般事情からiPhone5で回線契約していたところを解約しており、しばらくWi-Fiのみで利用していたのですが、基本的にそんなに不自由は感じていなかった。しかし、iPhone自体で回線契約してあれば、メインで利用している回線にトラブルがあっても対処できますし、何より、根本的に私は新し物好きなので、いざ試してみよう、と考え始めたら、やっぱり手をつけずにいられない。

 契約解除したところは、そもそも前々からサーヴィスに不満たらたらだったので、再契約するつもりはない。予備の回線として利用するつもりなのだから、メインで使っている回線に追加で契約するのは意味がない、ということで、今回初めてのキャリアと契約してみました。

 オンラインショップを利用しての手続きには時間がかかりましたが、特に問題は感じていなかった。問題が発覚したのは、一緒に注文した保護フィルムを貼ろうとしたときです。

 サイズが合わない。

 すぐさま電話にて問い合わせてみました。実はこれは、確認済の問題らしい。iPhone6は端が湾曲しており、従来と同じタイプのフィルムをそのまま端まで覆うのは難しい。そのため、液晶の表示部分よりちょっと狭いフィルムが中心で発売されているのだそうです。立体的に作られたものや、塗布して使用するフィルムもあるそうですが、そういうものはキャリアのオンラインショップでは扱っていないらしい。

 それはしょうがない。Appleがデザインに凝るのはいつものことですし、それにサードパーティが振り回されるのもありがちなことだ。

 引っかかるのは、「そういうものだ」という断り書きが一切なかったことです。

 事情が解っていればこっちだって動揺はしませんし、何なら立体的なものを探すか、納得のいくまで検討は出来た。しかし、iPhoneを販売するキャリアが直々に扱っている商品で、その特徴について説明がなく、ユーザーの側で考慮出来ない、というのはどういうことなのか、と。

 その後、ネットで調べてみたところでは、立体的に作られたフィルムにも色々と難点がありそうですし、購入したものは端っこが完全に覆えないとは言い条、指が触れる部分はだいたい保護できる仕様になっているらしい。店頭で選んでもこの辺が関の山かな、と考え、結局届いたものを貼付して利用しています。

 iOSの最新ヴァージョン自体は持っていたiPhone5で体感済、とはいえ、レスポンスはやはり6のほうが優秀ですし、筐体の軽さや手触りの良さもずっといい。思わぬところでゴタゴタはありましたが、久々にAppleの洗練された仕様を堪能しようと思います――諸般事情からケースは後日届くため、まだ迂闊に持ち歩けないんですけど。

 iPhone6アクティベーションも無事に終え、ようやく気持ちが穏やかになったところで、もういちど消えた会員証について考えてみた。最後に取り出したとき、どういう手順で動いたか。確かあの劇場では受付でパンフレットも販売していたため、チケットと一緒に購入したのでした。自転車を変なところに駐めていたので、移動するため劇場をいちど出る必要があるので、チケットは手許に残しておいたけれど、パンフレットはさっさと仕舞った覚えがある。普段利用しているリュックサックの、ノートパソコンなどを収める大きなポケットのなかに――

 ――入ってました。パンフレットだけは当日、帰宅したときに取り出したのですが、会員証まで一緒に放り込んだことはすっかり忘れていた。

 そんなこんなで、すっかりバタバタし通しだった1日なのですが、ほとんどの問題はその日のうちに片付いていたのでありました。

 ……ね? こんなの当日書いてたら、本題だった映画の話が印象薄くなっちゃうでしょ?

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