人生は海だ。

 GW明け、とは言え週頭は比較的暇なのはいつものこと。早めに引けたので、とっとと帰宅して電車にて恵比寿へ走る。楽しみにしていたのに、『交渉人真下正義』の初日と重なったうえにハシゴできるような場所でもなかったので先送りしていた作品を片付けるためです。

 到着してみて驚いたのは、GW明けの平日にも拘わらず、ガーデンプレイス付近にはけっこうな人出があること。夕方なので仕事上がりの人が集まっている、というのもあるかも知れませんが、こんなにどっちを向いても人がいる状況というのは初めて。……それとも、私が来ている土曜日の午前中がいちばん空いてるのか? 映画館のほうも、初日から間がないことを差し引いてもけっこう盛況でした。

 作品は、『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』のウェス・アンダーソン監督最新作、川口浩探検隊もどきの珍妙な海洋冒険家が繰り広げるオフビート・コメディライフ・アクアティック』(ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)・配給)。前作同様の不思議な雰囲気、ですが登場人物を整理して筋書きを明瞭にしながら、細部でお遊びと拘りとを鏤め相変わらず全体像を掴ませない。変な人物造型のわりに話はけっこうシリアスなのですが後味は爽やか、という不思議な作品。愛さずにはいられません。特にウィレム・デフォーが絶品。詳しい感想は後日、このへんに

 当初は同じガーデンシネマでかかっているもう一本も観てきてしまおうか、と目論んでいましたが、さすがにばてそうだし、いい映画の余韻にわざわざ別のものを――仮にそちらもまたいい映画だとしても――積み重ねてしまうのはちょっと気が引けたので、先送りにしました。池袋で途中下車してかるーく買い物をしてから帰宅。

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