ので、それ一辺倒と想像がつく夕方のニュースが始まったくらいから、『怪談新耳袋 [三人来るぞ編]』を鑑賞。今年放送の第四シリーズは全二十話の半分に黒川芽以が何らかのかたちで登場、物語に関わるという形式を取っているとのこと。演技は未熟ですが、雰囲気があるのでいいかすがいの役割を果たしています。シリーズとしての定型も固まってきたためか、作品としても安心して観られるものが多かった――あくまでショート・ホラーとして割り切って作っているので、原作ではあり得ないオチや展開が許容されているのはまあご愛敬。今回はそれぞれ初登場の監督による『ヘアピン』と『二周目』が印象的でした。また別の意味で『隣の女』は衝撃的だった――あれをビジュアル化するとこんなことになるのか。笑えるじゃねえか。
ひととおり観終わったあとで、ふと思い出してテレビを点ける。つい二ヶ月ほど前に放送していた堺正章と井上順司会による歌番組の第二回をやっていたのです。全部観る必要もなく、ところどころ観て楽しい番組なのでまったりと鑑賞……ああ、時の流れって奴は。やっぱりほとんどの人は声が出なくなっていて、音程さえ合わなくなってしまった方もある。ずっと歌い続けている人の中には稀に当時よりも艶っぽく達者になっていたりしますが、歌い続けるのは難しいのだと痛感します。曲の内容もそうですが、いきなりスクールメイツと思しいノースリーブにミニスカートの若い女の子がバックで踊り始めるのを見ると、いったいいつの番組なのかと目を疑います。裏でワールドカップ出場の可能性を秘めたサッカーの試合をやるのを解ってこの番組をぶつけてきたのなら、なかなか巧妙な作戦だと思う――見ちゃうよな、これ。
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