「ウソだろ……」

 きょうは、早めに観ておきたかった作品を押さえに行ってきました……と言いつつも既に“出遅れ”感は否めないのですが、詳しくはのちほど。
 条件が良ければ自転車で行こう、と支度はしていた。いちおう空は晴れている……が、予報が不穏。帰りは快晴のようですが、往路の時間帯に急な雨の予想が出ている。帰りなんか降られたっていいのですが、行きの雨は、映画館に入るときに困る。けっきょく、電車にしてしまいました……まあ、自転車は次に乗るときのコンディションを整えたのだ、と思っておこう。
 行き先はTOHOシネマズ日本橋。鑑賞したのは、社会問題を織り込んだ作品で注目されるジョーダン・ピール監督最新作、農場を襲う未知の脅威を描いたホラーNOPE/ノープ(字幕・TCX)』(東宝東和配給)
 これはとても面白い。いちおう“ホラー”とざっくりジャンルに収めて説明してしまいましたが、それだけでは説明しきれない無数の象徴と、異様な昂揚感が味わえる。
 本篇の着眼は、お馴染みのモチーフを、間違いなく類例の乏しい発想で捉えなおしていること。そして、それを効果的にするために緻密な描写、工夫が加えられている。その工夫の数々に、現代社会の暗部が垣間見えて、一筋縄ではいかない味わいがあります。
 とはいえ基本的にはエンタテインメントとして楽しめる……のですが、あえて説明に尺を使わない、というスタンスを取っているので、呑み込みの悪いひとだと、事態が把握出来ないかも。しかし、その成熟した語り口にも魅力のある傑作。『アス』も機会を作って観ておかないと。
 ちなみにこの作品、IMAXカメラで撮影したことが売りのひとつなので、出来ればIMAXスクリーンで観たかったのです。が、初週の時点で回数は限られていて、今週にはもうTOHOシネマズのIMAXではかかってなかった。グランドシネマサンシャインでは辛うじてかかっていましたがいささか半端な時間で、ここで悩むよりは早く観る方を優先しよう、と切り替えた次第……しかし、一般のスクリーンだと、暗いシーンのコントラストの表現がもうひとつで、やっぱりIMAXで観たかった気はする。競合が多すぎたのよね……。

 鑑賞後は近くのラーメン店に立ち寄ろう、ととりあえず候補に考えていたお店に向かって歩いていたのですが、だんだんお腹の調子が怪しくなってきた。映画鑑賞のあいだは乗り切りましたが、家を出る前、映画が始まる前、終了後、とずっと調子が良くない。これは外食は避けた方がいい、と悟り、駅の方へと方向転換しました。自宅そばのコンビニで適当に購入して、持ち帰って食べたのでした。

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