いやちゃんと隠してってば。[レンタルDVD鑑賞日記その956]

ほんとにあった!呪いのビデオ114(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 8月9日に、2026年1月リリースの『ほんとにあった!呪いのビデオ114』を鑑賞。家族の誕生日を祝う古い映像が記録した異様な出来事《ファミリーレストラン》、賃貸マンションの玄関先に何者かが花を手向ける不審な出来事が相次ぎ、犯人を探るために設置したカメラが捉えた怪奇現象《シリーズ監視カメラ 献花》、投稿者の認知症が進んでいた母親が口にした言葉が、投稿者の身ならず取材スタッフにまで影響していく《忌詞》前後篇など、全7篇を収録。
 やっと……やっと、届いた……あまりにも届かないから、リストのトップに置き、うっかり順番が狂って届かないよう、シリーズものが順番に出荷されるようチェックも入れておくうちに、とうとう近日発売まで含めると4巻も溜まってしまった……やっと届いた、と思ったら、まさかの2巻セットで来てしまいましたが、いいの。観られればいいの。
 しばらく前から薄々察してましたが、95巻から演出を担当していた藤本裕貴が遂に退任したようです。代わりに構成&演出を担当したのは美濃良偲。ただこの方、少し前から確か構成協力などでクレジットされていて、後任になるんじゃないかなー、と個人的には予感していたので驚きはないし、安定感のあった藤本演出のラインを理解しているはずなので、むしろ納得です。
 期待通り、冒頭《ファミリーレストラン》からとてもいい感じです。レストランでの家族団欒に紛れ込む怪異、というのはよくあるシチュエーションながら、展開が一風変わっている。しかも、1997年という、最近のこのシリーズでは古い映像ですが、“本当に古いのか?”といった違和感がない――本物なら当然では、と思われるでしょうが、この類の怪奇ドキュメンタリーをいっぱい観ていると、そのレベルで不自然な代物もしばしば見かけますから、この一点でもう感激します。私もハードル下がってるな。
《逆さ》にしても《帰路》にしても、起きる怪異はこの手の作品では決して珍しい内容ではありませんが、《逆さ》は展開や結果と思われる映像の因果が完全には解らない不気味さがあり、《帰路》はありがちな、“映ったあとにカメラを振ったら消えていた”ではないことが、
 シリーズお馴染みの前後篇に分けた長篇も、かなりレベルが高い。認知症が始まった母を撮影しているとき、彼女が何気なく口にした言葉が、凶事を招く言葉であり、それが当の母の死のみならず、投稿者、更にはスタッフにまで悪影響を及ぼす、という趣旨なのですが、プロセスが際限なく拡散する“呪い”そのもので、投稿者が命の危機に瀕し、スタッフまで蝕む様が、完全に他人事とは思えなくなる。
 しかしタチが悪いのは、肝心の“忌詞”を、いちおうは伏せているのですが、随所で手懸かりを出していること――多少はやむを得ない部分はあれど、スタッフもあえて拡散させようとしてんじゃないのか、と勘繰りたくなるほどです。とりわけラストのアレは、もうちょっと見せ方に気を配ったほうが良かったと思う――リアルであれば無論、フェイクだとしても。
 ともあれ、この調子なら今後も不安なく鑑賞を継続できそうです――って、この文章を書いている時点で、一緒に届いた115巻を鑑賞済なのですが、あえてそこは無視してこう書く。なんでこんな微妙な書き方になっているのかは、明後日あたりにアップするかも知れない115巻の感想にて。

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