『絶対可憐チルドレン』7th sense.「平々凡々!しばられたチルドレン」

 B.A.B.E.L.がザ・チルドレン三人組を、どうやら馴染みはじめた学校を休ませてまで駆り出した現場は、実は組織が製造した超能力制御装置ECMの実験場だった。自分たちを受け入れてくれるはずのB.A.B.E.L.が何故そんなものを? 不審を感じた薫たちだったが、休む間もなく、酔っ払いエスパー同士の諍いを仲裁するために3人が駆り出される。だがこの事件は彼女たちを誘い出すために、反エスパー組織“普通の人々”が用意した罠だった――

 基本的な流れは原作とそんなに違わないんですが、超能力絡みの事件の周辺にどーも不自然さがつきまといます。酔っ払いのいざこざ、それも作中で推測されている程度の超度なら何も超度7の3人でなくともいいんじゃないでしょうか。それどころか相手が酔っ払いであることを思えば、普通に成人した、薫たちよりも多少劣る程度の超度を備えた職員でいいはず。……B.A.B.E.L.ってそんなに人手不足なのか? こんなに何度もテロ組織の潜入を許しているあたり、もう素人としか思えません。その辺からして説得力不足。

 いやそれ以前に、あんな大規模な実験をするにしても予算や事後処理があるんですから薫に「戦車を破壊するな、乗員を生け捕りにしろ」ぐらいは言うでしょうし(っていうか絶対死んでるよな乗員。気の毒に)、いやもっと言えばたぶん紫穂が早い段階で見抜いている。そのあたりからしてどうも細かいことにまで配慮が行き届いていない感がありありの1話でした。やっぱり脚本はシリーズ構成の人……

 6話まで来て作画がちょっとへたってきましたが、動きはあるのでそんなには気になりませんでした。……ていうか、むしろある程度水準を保っているだけに却って気の毒です。

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