個人的にいま色々と大変なんですが、これは毎年の恒例だし、大切な気晴らしなので外せません。
天気は晴れ……水不足のこの情勢ではあんまし喜びたくないんですが、久々にバイクを出したかった今日の私にはありがたい。それでも、移動中に書き物が出来る、という便利さと、私の利用するルートだとバイクより確実に早く着く電車に気持ちが傾きかけましたが。
1時間ほど早い到着を目指して家を出ましたが、そういう意味ではやや遅刻。何せ、このルートを通るのも久々で、路面状況の変化に戸惑い、一部でボトルネック的に足止めされることも忘れてました。あのちょうどこのあいだの『孤独のグルメ』で五郎さんが立ち寄ったお店の近く、スムーズに向ける方法を知らぬ。
何はともあれ、17時過ぎには恵比寿ガーデンプレイスに到着。バイクを駐めて、予め調べておいたラーメン店で早めの夕食を摂る。初訪問のお店なので、後日レポートを上げます。
食後、腹ごなしがてら余計にウロウロして、開場と共に場内へ。今回、グッズはネット注文でまとめたので、ロビーでの用事はポスター類の撮影と、ファンアプリのチェックインのみなので、ゆっくりと待機。
今回の座席は、だいぶ後ろめの右寄り。いままで、前方だけど端寄り、ということが多かったのですが、これはファンクラブ先行でもだいぶ競争率が上がっていることを意味しているのか、ただ単に私の運が悪かったか。お三方がはっきり見えるか微妙だけど、それでも現場で観られるのは嬉しい……本当に、そろそろファンアプリでもハズレが来そうなんだよな……。
このあと、感想を書きます。細部はぼかしますが、アンケートやパンフレットでないと確認出来ない各ネタのタイトルは記しますので、今後このライブを訪れる予定である、或いは放送・配信・映像ソフトを新鮮に楽しみたい、という方は、ここで引き返してください。
多めに改行を挟む――その前に、過去のライブ感想の記事へのリンクを貼り付けておきますので、新作のネタばらしはごめんだけど過去になに書いてたか見たい、という奇特な方はリンク先の記事をご覧ください。

新国立劇場エントランス部分に掲示された『第28回東京03単独公演「満更じゃないから」』ポスター。
これまでに会場に行ったり、配信で鑑賞したりしたときの感想一覧……我ながら多い。
第19回東京03単独公演「自己泥酔」追加公演(ライブビューイング)
東京03 FROLIC A HOLIC「何が格好いいのか、まだ分からない。」
第20回東京03単独公演「不自然体」
第20回東京03単独公演「不自然体」追加公演(ライブビューイング)
バナナマン×東京03『handmade works 2019』(ライブビューイング)
第21回東京03単独公演「人間味風」
第21回東京03単独公演「人間味風」追加公演(ライブビューイング)
東京、練馬でジェントルなLive Vol.2
東京03リモート単独公演「隔たってるね。」
第22回東京03単独公演「ヤな塩梅」
第23回東京03単独公演「ヤな因果」
東京03稽古場公演「拗らせてるね。」(配信鑑賞)
第24回東京03単独公演「ヤな覚悟」
第24回東京03単独公演「ヤな覚悟」追加公演(配信鑑賞)
東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館 なんと括っていいか、まだ分からない 3月4日公演
第25回東京03単独公演「寄り添って割食って」
第25回東京03単独公演「寄り添って割食って」追加公演
東京03 20周年記念BEST LIVE「東京0320」
第26回東京03単独公演「腹割って腹立った」
第26回東京03単独公演「腹割って腹立った」追加公演(配信鑑賞)
第27回東京03単独公演「とりあえず謝れず」
第27回東京03単独公演「とりあえず謝れず」追加公演(配信鑑賞)
毎度のごとく元マネージャーにして現在余所の芸能事務所の社長である大竹涼太の作曲&ピアノ演奏による前奏曲のあとネタに入ります。
最初は《それぞれの意見》。東京03ファンならお馴染みのシチュエーションにて、3人揃って板付きで始まります。序盤、ド正論を吐いている角田さんが、飯塚さんの更に上を行く正論で翻弄される、非常に03らしい、そして巧みな着眼のネタ。角田さんの言っていることにも頷けるけど、飯塚さんが言ってることも予想通りで無茶苦茶ツボに入ってきます。豊本さんの立ち位置も絶妙で、落とし方も綺麗。冒頭から仕上がってます。
続いてオープニングテーマ。第25回から第27回の3部作で、コロナ禍にギターを鍛え直した角田さんのどんどん凝っていく演奏を見せてくれてましたが、今回は個人的に、イントロで嬉しくなってしまいました。
The Beach Boysの『Wouldn’t It Be Nice』じゃん。
以前のライブ劇中曲の多くは、何らかの元ネタがあることが多かったものの、先の3部作ではあんまりそういう雰囲気を醸していなかった。しかし今回、解る人には一発であの曲だ、と解ります。うわあちゃんとウォール・オブ・サウンドだ、過剰な多重録音コーラスだー!! 最近はサントラの生産が初日に間に合わないことが多いのですが、今回ほどそれが残念だったこともない。早く音源でじっくり聴きてええ。
2本目は《出会い》。角田さんの設定は、角田さんがよくやっている類ですが、シチュエーションは珍しく、なおかつ、よく聞く話を用いていて、これまた妙に頷けてしまう。終盤の、いい意味でクソみたいな展開が大好きです――なに言ってるんだ、と思われるでしょうが、本当にいいのよ。
幕間の映像は、今回もすぐに解る連作ものです。一瞬、「これはお笑いライブで選ぶシチュエーションか?」とヒヤヒヤさせるけれど、ちゃんと笑いに転換していく。幕間映像は放送作家オークラが脚本を用意しているはずですが、こういう設定を持ってくるのは、本人の洗練と、東京03というユニットの成熟を信じるが故でしょう。巧みに次の幕間に引っ張って、いったん終了。
3本目のネタは《気が利く店員》。途中まで、戸惑うくらいに台詞が少ない。けれど、次第に微妙な感じになって、気づけばちょっとしたことが笑いに転じる、この感覚が最高です。終盤のぐっちゃぐちゃぶりは、明らかに3人とも楽しんでいたので、公演の終盤には膨らんでいる可能性が高い。ちなみに私、アンケートではこのネタをお気に入りに挙げました。
ふたたびの幕間は、やはり先の幕間の続き。状況は異なりつつも、次第に繋がりが見えてきて、ドラマとして構成が巧い。そしてちゃんと、ライブ本篇のネタが絡んでくる。けっこうあり得ない筋運びのはずなんだけど、妙に説得力があるのがまた可笑しい。
4本目は《美学》。これも、社会人をやっていると心当たりのある状況を、うまく組み立てて共感の出来る笑いにしてます。ネタを見たあとでタイトルを確認して、もういっかい笑えます。他にないわ確かに。
幕間の映像は、本筋に戻り、角田さん演じる主人公が動きます。ちょっとシリアスなトーンなんだけど、仕掛けで細かくくすぐってきます。
5本目のネタは《終演後》、こちらは直前の幕間映像を受けた形になっている。俳優をしている人なら夢に見るような展開に、違う意味で覚えのあるシチュエーションを叩きつけて、しっかりネタにしてます。2名ほど意固地になってる感がありますが、ある一線からはものすごく常識的なのが余計に可笑しい。ちなみにこちら、今回の“豊美さん”エピソードとなっております。出番が他になかったから、というのもあるでしょうが、立ち位置的に、女形であることがけっこう効いてます。男性だったら、より荒っぽくなっていたと思う。
続く幕間は、恒例の歌によるグッズ宣伝……なんですが、ここも元ネタはThe Beach Boysの『Good Vibrations』です。音楽的な趣向を踏襲してますが、そこにもちゃんと理由があって、齎される感情が笑いだけでなくなってる。正直、ここは感心してしまった。
恐らく飯塚さん脚本による最後のネタは《義理の父》。ものすごーく人間味のあるドラマが普通に展開していて、どう笑いに転ぶのかと思ったら――こうきたか。意表を突く捻りですが、この場面での飯塚さん演じる人物の嘆きはすごーく共感出来てしまう。こう言いたくなるのも解る、けど、ある人にとっては理不尽すぎるオチがなおさら秀逸です。
そしてここで、最後の幕間映像は、連作の完結篇。きちんとしたドラマらしく、ハートウォーミングに終わる――かと思いきや、そこはやっぱりコントライブです。ちゃんとオチが待ってます。ぶっちゃけ、私は途中で予想がついたけど、ついていても笑えます。整合性があればこそのツッコみどころが多すぎて。
大トリは《正しいという名の暴力》。たぶんいつも通りオークラ脚本。細かく盛り込まれた知識がとってもしっかりしていて、なおかつそこに含まれた正論がしっかり笑える。オークラの大トリネタは最近、幕間のネタとも結びつくことが多く、単品よりもライブの構成のなかに組み込んで活きる作りにすることが多いのですが、今回は単独でかけても充分に面白いネタだと思う。そのうえで落とし方が、この公演のコンセプトにしっかり合致して、非常に粋。
エンドロールの楽曲もThe Beach Boysオマージュ……のはずですが、元ネタは思い出せず。しかし、今回は曲想、アレンジが全曲、コンセプトを明快にしているので、サントラがかなりまとまった仕上がりになってる気がします……本当に、東京公演に間に合ってないのが惜しまれる。
終演はたぶん20時50分頃。2時間以内に収まり、尺としても理想的な仕上がり……ただ、今回は、アドリブで膨らんでしまいそうなネタが複数あるので、映像ソフト用の撮影が行われるはずの追加公演はそうとう長引きそうな予感がします。もうちょっと近い距離で堪能したいので、出来れば追加公演も申し込んでみたいところですが……いけるかなあ……。
終了後、やむを得ぬ事情で、バイクを出庫するのにちょっと手間取りましたが、そのあとの帰り道は終始順調な道程でした。なにせ、この距離の移動が久しぶりだったので、かなり緊張していたのですが、伊達にうん十年乗ってるわけではない。すぐに勘は戻り、そのうえで慎重に走らせました。
何はともあれ、内容の成熟を追加公演で見届ける日を待ちます。たとえ現地で観られなくても、配信は絶対に押さえる。


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