色々とゆとりがなくて映画鑑賞がだいぶ減ってますが、それでも午前十時の映画祭16はちゃんと押さえます。切替は先週金曜だったので、ちょっと遅めですが、いちおう遅らせた理由はある。なんでか、はあとで書きます。
前日、ちょこっと熱が出たので不安だったのですが、夕食のときに風邪薬を頓服、眠気が募ったところで安定剤も投入して眠気極大の状態にし、深夜ラジオもそこそこに横になったので、かなりぐっすりと眠れたらしく、まあまあスッキリと起床。昨日のような気怠さもないので、出かけることにしました。
劇場はTOHOシネマズシャンテ。劇場変更に未だわだかまりがあるし、ここは私好みのミニシアター系作品がメインでかけられているので、うっかりすると通い詰めになる可能性があるので、錦糸町や新宿と入れ替えつつ訪れることにしたのですが、今回はここでなければいけなかった。
午前十時の映画祭16の3本目は、この映画祭ではお馴染みオードリー・ヘプバーン出演作だけど作品としては初上映、父の死を乗り越え牧場経営を軌道に乗せつつあった家族を襲う試練を描いた西部劇『許されざる者(1960)』(日本ユナイテッド・アーティスツ初公開時配給)。
私にとって『許されざる者』とは、1992年製作のクリント・イーストウッド監督&主演作品のことなのですが、これは原題もほぼ一緒(冠詞がついているか否かだけ)ながら、どうやらまったくの別作品らしい……というのは下調べで確信しつつも、なんか共通項はあるのかなあ、なんて思いつつ、鑑賞を楽しみにしてました。
……なんだか、最後までしっくり来ませんでした。
フィクションを鑑賞するとき、現代を基準に考えるのはなるべく避けねば、と考えているのですが、それでもこの作品、人物の行動に共感が持てない。先住民に対する差別的な言動もさることながら、作品そのものの発想が先住民を侮りすぎてる。カイオワ族がメインとなる一家に執着するのは理解できるけど、そのための行動が雑すぎやしないかい? 対する主人公一家の反応も破滅的で思慮が足りない。
Wikipediaの情報によると、どうやら監督は主題として、共同体における偏見、不寛容を批判的に描きたかったのに、製作・スタジオが娯楽活劇を求めていたらしい。結果として監督は脚本に納得がいかず、後年、嫌いな作品に挙げてしまっていたとのこと。たぶん、そのすり合わせの中で、ピントが狂った結果、時間が経つほど違和感の増す仕上がりになったのではなかろうか。
本篇の価値は、オードリー・ヘプバーン出演の西部劇である、という点がいちばんかも知れません。荒野で馬に乗り疾走するオードリー、なんて絵面は他に覚えがありません。役柄としても異色で、彼女の異なる魅力を見ることが出来る。
この時代にこのテーマに踏み込んだことは評価出来ますし、映像、演出面では満足度は高いものの、やっぱり話運びに共感しにくいのが私にはネックでした。まだ観たことがないクラシックの大作だったので、この映画祭の醍醐味は堪能できたけどね。
なお、クリント・イーストウッド版の『許されざる者(1992)』も、午前十時の映画祭16にラインナップされてます。上映は9月4日から10月1日まで。イーストウッド作品としても間違いなくトップクラスの名作だし、いまから楽しみ。
階段踊り場にあるポスターを撮影させてもらってから、劇場を離脱。
土曜日ゆえ、人出の多い中を歩いて、神田駅方面へ。目的地は、日本橋ふくしま館です――もちろん、目当てはイートインに出店中の老麺まるやです。今回、出店期間は長めですが、スケジュールを諸々考慮すると、映画のついでにいただくなら今日が最適でした。
実は日比谷あたりから神田駅付近までは、日本橋川があるため、裏通りを通ろうとしても、けっきょく端を通らなきゃいけない。しかも最近、首都高の様々な改修や周辺地域の再整備なんかがあってあっちこっち工事をしているので微妙に歩きにくい。まあ、ラーメンを食べる前に、若干カロリーを消費するため、と思って、歩いております。
とはいえ、何だかんだで40分歩くと、まあまあお腹は減る。こうなるとチャーシューメンにしたいところだったのですが、数量限定なので当然売り切れ。かと言って大盛りにすると、ここのは想像以上にボリューム感が増すので、悩んだ結果、普通で注文しました。
しっかりと堪能し、ソフトクリーミィヨーグルトを母の分も購入して帰宅。
なにせ前夜、熱があったうえでのお出かけですから、長めの徒歩移動を含む外出にちょっと不安はあったものの、これを書いている21時時点では、体調はいいです。変に籠もっているより、動いた方が身体にはよかったのかも。

TOHOシネマズシャンテ、階段踊り場の壁面に掲示された、『許されざる者(1960)』上映当時の午前十時の映画祭16案内ポスター。


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