第24回東京03単独公演「ヤな覚悟」追加公演ネット配信。

 きのう、東京03単独公演の追加公演が、ライブ配信されました。以前は映画館でのライブビューイングを実施してましたが、今年は完全にチケット制のこの配信のみ。何らかのかたちで追加公演も鑑賞する、というのが習慣なので、今回もリアルタイムで視聴してました。
 ……本篇の内容より、配信としての質が低すぎて駄目。
 Chromecastを使ってリヴィングのテレビで観ようとしましたが、他の配信サーヴィスなら表示されるキャストのボタンが出ない。Chromecast自体はちゃんとネットに繋がっていて、他のアプリでは接続できますから、完全に配信のシステムが対応出来ていない。Android端末でももちろん、PCからも出来ない。
 仕方なく、大慌てで自室に戻りデスクトップPCで観ることにしましたが、ブラウザで直接鑑賞しても画質がいまいち。しかも途中で映像が止まることが続く。デスクトップは完全な有線で、Wi-Fi接続している他の端末よりずっと安定しているはずなのに。お陰でラスト1個前のネタは、オチの部分をリアルタイムで観られなかった。
 正直、ここまで質の低いのは久しぶりです。よくよく思い出すと、この前の稽古場配信公演も似たようなレベルでした……金を取るレベルじゃない。もうこのレベルの低さに苛立って、頭から楽しめませんでした。お願いだから、もうこの業者は使わないで欲しい。このあいだのバナナマンライブくらいのレベルは確保して。

 ここから本篇の感想。例によって、なるべく詳細は記さないようにしますが、ちょっとでもネタばらしがイヤな方はスクロールしないようにご注意を。





























 いつものことですが、内容的には最初の頃から一緒ではあるものの、細部がブラッシュアップされている。3ネタ目《ある疑惑》の角田さんのリアクションとか、続く《顔合わせ》の飯塚さんの喋り方とか、より観客の笑いを引き出しやすくひねりを利かせている。全国を回るあいだに反応を確かめ、研ぎ澄ませていったからこそのクオリティ向上が図られている。この辺の違いを味わいたくて私ゃわざわざ序盤の公演と追加公演を選んで鑑賞してるようなものです……まあ、間隔が何ヶ月か空いてしまうので、細部は忘れてますから、変化が正確か、断言はしかねるんですけど。
 そして追加公演と言えば、お楽しみはエンドロールあとの追加演目です。今回はゲストとしてドランクドラゴンの塚地武雅が参加。毎回、新作を書き下ろしたり、一風変わった趣向の演目を用意するのが恒例ですが、今回はかつてユニットで演じたものの、初期ゆえに映像ソフトなどのかたちで残されていない作品をあえて再演する、という企画。作品は《立花バドミントンクラブ》。直前のテロップでは、おぎやはぎのヴァージョンはDVDに収録されているそうですが、それを東京03×塚地武雅ヴァージョンで。
 コラボですがほぼほぼ塚地武雅の独壇場でした。終始真ん中の立ち位置で話を回していくので、そうなるのは必然でもありますが、実にいいキャラ立ち。塚地の相方的位置づけで、ちょっと癖のある人物に扮した飯塚、いつもより抑え気味にそれを受ける角田、そしてピンポイントで適度な憎まれ役を好演する豊本、と実にバランスよく、そして見事な呼吸で展開していく。変だけどちょっと気の毒なバドミントンクラブのふたりが気の毒で、しかしそれゆえにちょっと小気味良いラストも秀逸。
 なんとなーく、「昔のネタやりたい」という願望にかこつけて、新たなネタ出しを省略した感も否めませんが、これはこれで充分にあり。以前、ショートネタを舞台上で練る、という趣向のなかで、バカリズムを交えたテレビ用のネタを再演するくだりがありましたが、個人的にはこれもこれで興味深いし面白い、と思います。次回以降、毎日ゲストを変えて違うネタをやるというのもいいのでは――まあ、それはそれでやっぱり負担が激増するので、言っておいて何だが推奨はしない。

 改めて、ネタ自体は面白いし、初日近くよりも練りこまれ、当人達が楽しんでいる仕上がりは、また見応えがあります。
 ……しかし、やっぱり随所で受信の遅延があって、存分に楽しめたとは言い難い。しかも3回くらい、オチのところが飛ばされたので、ネタをおおむね記憶しているとはいえ気分はよくありません。
 明日以降、見逃し配信もしばらく楽しめるので、もういちどくらいは鑑賞します……前回の感じだと、ここの業者は見逃し配信でも遅延があった覚えがあるので、けっきょくまたイライラする羽目になりそうですが。本当に、もう別の業者に変えてくれないかしら。

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