この日をどれだけ待ち焦がれたことでしょう。ようやく、ようやくジェット・リー最新作の公開日が来ました。
極力初回の早いところで、と思ったのですがどこも11時前後なので、結局距離的にもスケジュール的にも程良かったのは丸の内プラゼール……実は今年に入って初めての訪問。遠退いてたなあ。移動途中でかるくお買い物をして、開始より三十分ほど早く到着する。同様のファンが結構いるようで、後ろのほうの座席はかなり埋まってました。毎度のごとく前から三列目に座る私には問題なし。
改めて、本日鑑賞したのはジェット・リー久々の登場、『トランスポーター』のルイ・レテリエ監督にアカデミー賞俳優モーガン・フリーマン共演という豪華な布陣で綴る、センチメンタリズム溢れる格闘叙事詩『ダニー・ザ・ドッグ』(Asmik Ace・配給)。肝心の出来はと言うと――
……もう、大満足っすわ。冒頭から激烈なアクションが展開したかと思うと、これまでのイメージを完璧に覆すようなジェットの日常が描かれる。そしてモーガン・フリーマン演じる盲目のピアニストとの出逢いを契機に、少しずつ過去の記憶と人間らしい感情が甦っていく……シンプルだが流麗で詩的なドラマに、相変わらず幾許か過剰だけれど決して主張しすぎないアクションがうまく溶け込む。ジェット・リーらしさを損なうことなく、力ではなく、言葉と行動によって紡がれたこれは、アクション映画にして家族というものの愛を問う物語です。ジェット・リーのファンのなかにはこういうものを求めていない人もいるでしょうが、私には彼にとって自然な流れだと思えましたし、大満足です。海外進出以降のジェット・リー最高傑作だと思う(『HERO』はちょっと例外的)。今日はこのあと予定があるので、詳しい感想は明日以降、このへんにアップします。
コメント