二日連続でメセニーでやんす。しかもこちらは大定番、1987年にグループとしてGeffen移籍後初めて発表したアルバムより。サビの部分だけ切り出してツアーのラストを飾ったりしている『Minuano (Six Eight)』や様々なヴァージョンが存在するメセニーの象徴ともいうべき大傑作『Last Train Home』、聴き心地と超絶技巧が見事な調和を見せる『Third Wind』など、ライブで未だに演奏される曲が多いなか、選んだこの曲はやや地味ですがどこか物憂げな雰囲気が特徴的で、不思議と記憶に残ります。
しかしこのアルバムはなんべん聴いても凄い。その後ライブや別テイクなどが無数に存在している曲が多いというのに、全体としての質は後年の、より研ぎ澄まされた演奏と比べても決して遜色がない。これはこれで既に一分の隙もなく完成されているのです。未だにこの頃のメセニーがいちばん好き、という人も少なくないはず。
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