『NOTHING [ナッシング]』監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ/主演:デヴィッド・ヒューレット&アンドリュー・ミラー/配給:KLOCKWORX ほか短篇一本

 本当は作業がある程度進んだら自分へのご褒美代わりに観に行くつもりでした。実はまだ当初決めていたところまで辿りついていないのですが、分量的にはけっこう予定していた水準に迫っているし、これを見逃すとあとあと嘆くような気がしたので、余裕があるのを幸い、夕方頃から電車で渋谷へ赴き、映画鑑賞。

 訪れたのはシネセゾン渋谷、けっこうな分量の予告編のあとに上映されたのは、見出しの作品ではなく昨年のアカデミー賞短篇アニメーション部門賞を獲得した、異色の“ドキュメンタリー”RYAN [ライアン]。いつもこういうオマケ的にかかる作品の感想を別個に記すことはしないのですが、あまりに衝撃的だったので、簡単ながら書き上げてしまいました*1「ほんとに目に見える世界がああだったら厭だなー。」からどうぞ。

 そして続いて本命、『CUBE』『カンパニー・マン』の二作品で映画界に衝撃を齎したヴィンチェンゾ・ナタリ監督が「すべてのものが消失していく世界」という未曾有のシチュエーションに挑んだ最新作NOTHING [ナッシング]』(二作とも、KLOCKWORX・配給)。正直なところ、期待していた方向性とはかなり違ったのですが、その違い方まで含めて感服しました――だからって他人様に薦めるのはけっこう危険な作品でもあるのですが。詳しい感想は「何も催涙弾まで使わなくても。」からどうぞ。狙って無茶苦茶をやらせている節はあるんですが、あれはさすがに大袈裟すぎだと思う。

 劇場を出、天気予報とは裏腹に雲の少ない夜空に首を傾げつつ帰宅。

*1:だから日記の更新がいつもより遅い時刻になってしまったわけですが。

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