『BLOOD+』第八話 ファントム・オブ・ザ・スクール

 ベトナム編突入。物資の謎めいた動向の秘密を探るため、小夜はベトナムの寄宿学校・リセに潜りこむ。学校には、“ファントム”なる人物をめぐる伝説が根付いていた……

 舞台が変わったために雰囲気も仕切り直し、という感じ。大幅な動きには乏しいながら、しばらく影を潜めていたユーモアも盛り込まれていて、なんだか新鮮な楽しみがあります。久し振りに年相応の会話をする小夜に、彼女と共に庭師として潜りこんだハジの浮きっぷりが素敵。

 お話としてはベトナム編のあくまで導入という位置づけと思しく、学園の雰囲気や“ファントム”にまつわる伝説、更に焦点となる翼手がクライマックスで顔見せをしただけで、全体を通しての動きはありません。それでも見られるんですから、かなり安定しています。キャラや背景が込み入っているため水増し感もなく、今回は文句なく面白かった。

 それにしても、相部屋の女の子・ミンが眼鏡っ娘だというだけでとても幸せな気分になった自分がちょっと厭。お喋りで空想がちという性格付けもなんかいい感じです。個人的に彼女の今後の動向が非常に気に掛かる――お約束としては無事に済まねんだけど。CVはベホイミ役でも気を吐いている門脇舞……やるな。

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