『ToHeart2 XRATED』プレイ日記第2回

 何故か幼馴染みふたりはおいといて、『〜XTRATED』で追加された生徒会長・久寿川ささら攻略に走る。

 書き下ろしで制作時間に余裕があったのでしょうか、先に攻略したふたりよりトラブルが山盛りです。都合三段階ぐらいエピソードが組まれてるぞ。私は出がいちおうミステリ系なので、過剰に鈍感な主人公には苛立つんですが、構成としては実に見事でした。選択肢が少なくとも、引っ張っていく力がある。お陰で区切りが見つからなくて大変でした。ただ、終盤はちょっと混乱させすぎです。あまりに真面目に突き詰めていくあまり、結論が見えづらくなってます。そして個人的には、ああいう結論にするのなら、直後ではなく半年後を描くべきでした。そうすれば、言葉なんて二つ三つで済みます。力作であるのは解るのですが、ちょっと肩に力が入りすぎて、プレイヤーとしては充分に楽しめなかった印象。

 続いて、ようやくメインヒロインであるはずの年下の幼馴染み・柚原このみを攻略。

 ――う、薄っ?! 直前に攻略した久寿川ささらがあまりに盛り沢山、終盤にかけて重みがしんどいくらいだったのに、このみのストーリーはけっこうあっさり。但し、幼馴染みから恋人へのステップアップ、というテーマからすると、必要なものはすべてきっちりと押さえてある。なろうことなら、身近な人間との感情的な軋轢を加えてもうひと騒動ほしかったような気もしますが……彼女の場合、無理なんだろうな。その意味からも愛称しか出て来ない友人ふたりに奮闘してほしかったところですが、あいつらがしたことと言えば嬉しい余計な知恵を吹きこんだだけか。XRATEDならではの追加シーンも含め、可愛さは絶品でしたが、シナリオ的にはもうひと味欲しかった。更に、序盤のような意外な笑いを取る場面が後半にもあれば良かったんですが――って、それは他のキャラクターを見てみねば解らないか。

 引き続きmixiの知人がやたらと入れ込んでいるタマ姉こと向坂環に挑戦――しつつ中盤ちょっと脱線させてみたり。

 あ、これは前回既に気づいていたことですが、主人公の名前をデフォルトから変更すると、台詞の読み上げを名前なしでも通用する言い回しに変えているのですが、ところどころ音声だけデフォルトで呼んでいたり、逆にそこだけテキストがデフォルトのままだったりしているのが目につきます。……まあ、あれだけ膨大な分量を相手にしているのですから、取り漏らしがあるのは仕方ないんですが。

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