どんなに慌ただしくても、たとえ積雪で交通状況が不穏になっていても、週末の映画鑑賞は欠かせないのです。というわけでこの項に本日の経緯をまとめて記します。
きのうまでの予報では、二度ぐらいまとまって降る程度という話だったはずなのに、目醒めてみれば外はとうに銀世界に変じている。まあ、予報の段階で今日はバイクでの移動は諦めていたので、別に構わないのだけど。……電車が止まるようなことがなければ。
上映開始は11時半、チケットも一昨日に押さえてあるので、電車の遅延を考慮しても家を出るのは10時過ぎで大丈夫、というわけで余った時間を、またしても舞台挨拶のチケット確保に費やす。前回はＰＣから電子チケットぴあに接続した結果、いちども商品ページが開けないうちに売り切れ、という憂き目を見ました。そこで今度は一計を講じ、ＰＣと並行して携帯電話でもアクセスを試みました。結果は――成功。ＰＣでは相変わらずアクセス集中のためページが開けない有様でしたが、携帯電話ではあっさりと注文できました。というわけで来週土曜日の映画鑑賞は舞台挨拶つきです。
安心したところで出発。特に問題が起きることもなく無事に六本木に着きました。寧ろ驚くのは、六本木ヒルズの天候に対する弱さ。風が強い日は暴風となって森ビル正面から入るのに難儀するような状況ですし、今日は今日であまりの滑りやすさに吹きさらしの箇所は封鎖している始末。VIRGIN TOHO CINEMASにしたところで、入口前に伸びる長く広い階段に雪の対策を講じている様子がほとんどなく、上り下りが怖くて仕方ありませんでした。まめに雪を払うか、それが出来ないなら滑り止めを敷くぐらいしてくれよう。人が落ちてからじゃ遅いんだぞー。
で本日の作品は、予告編を観て以来ずーっと楽しみにしていた一本。南米エクアドルで発生した連続殺人事件を追うＴＶリポーターが思いがけない罠に陥る過程を重厚に描いた心理サスペンス『タブロイド』(東北新社・配給)。期待していたのとはやや趣が異なりましたが、しかし噛みしめるほどに味わい深い傑作であることは間違いなかった。鮮烈などんでん返しといったものはないし、いかんせん後味が無茶苦茶悪いので迂闊にお薦めは出来ませんが、安易なハッピーエンドに飽き飽きしていた人はとりあえずこれを観て暗澹としておくのも一興。詳しい感想は、「今回レオノール・ワトリングは脱いでません。」からどうぞ。……いやだって、『トーク・トゥ・ハー』といい『マルティナは海』といい、どうも脱いでいる印象が強いのです。
観賞後、きのうまではちょっとぐらい寄り道する気があったのですが、依然降り続ける雪を眺めているうちにげんなりしてきて、まっすぐ帰宅。自宅近くのコンビニで昼食を買い、感想書きの準備を済ませたあと、『地獄少女』が始まるまで軽く一眠り……のはずが、どうもここしばらく疲れが溜まっているようで、思わず寝過ごしてしまいました。『BLOOD+』には間に合いましたし、そのあとすぐに『地獄少女』も鑑賞しましたけれど――そこまでするほどのもんだったろうか、と自分の行動に疑問を抱くだけの結果になった気が。
その後、だらだらと携帯電話のゲームに手をつけたりしつつ、のんびりと感想を脱稿。依然として眠気を引きずっているので、今日も早めに休みます。
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