つぐみの見た光景に導かれて柴田が訪れたのは、山中のサナトリウム。だがそこは人気がなく、ようやく出逢えたのは金色の髪と青い瞳をしたニーナと名乗る少女。閻魔あいに依頼したのは彼女なのか、だとしたら誰を……?
……すみません、ほんとにこれは何の話だ? いつから主役は柴田親子になった? いつから二流ホラーの程度の悪い焼き直ししか出来なくなった? 本来の路線で話を作っていた序盤でさえメタメタでしたが、更に無茶苦茶になってるし。
ベースが駄目なら細部も相変わらず惨憺たるもので、まず山中に見えたあの洋館風の建物を即“サナトリウム”と認識した柴田の思考回路が理解不能ですし、その後の展開からも設定からも建物の中が清潔すぎるのは配慮不足も甚だしい。映像的には凝っているのですが、しかしそれでもムード先行できちんと考察してから書いていないことが見え見え。霧がかかってる状態であそこまで夕陽が窓から射し込むか……? “霧”って離れた場所から見たら“雲”も同然の気象現象ですから、普通外光は白く飛んでしまうと思うのですが。邸内のデッサンが狂っている箇所が多いのも目障りでした。
今回はちょっとしたアイディアが話の軸になってましたが、しかし毎度のことですが『地獄少女』の文脈で語る必然性の見いだせない内容で、評価できるポイントに乏しい。相変わらず閻魔あいの作画は秀逸な箇所が多いですし、真相が解ったあとのある出来事は有り体とはいえ印象的で良かったのですが……ダメ連鎖、もはや出口なし。
コメント
> ダメ連鎖、もはや出口なし。
そこで深川さん謹製の閻魔あいの同人ホラー小説を書いて、コミケで売ってウハウハを狙うんですよ。
今回はウルトラQを思い出してしまいました。
あ、怪談苦手なのでぬるめでよろしくですー。>ウハウハ