……んー、画面が暗すぎる。そりゃ確かにホラーを旨としたゲームでやったら明るい映像繰り出されても、とは思いますが、細部が把握しづらいのは困ります。開始前にわざわざ輝度の調整画面を出してくれるのは有り難いんですが、推奨する輝度で見辛いというのはどーしたものやら。
ゲームの印象は、カメラアングルがほぼ自由自在になった『バイオハザード』*1という感じ。同伴者を庇ったり手助けしたり、射撃の前に照準を定めるという予備動作が必要だったり、という工夫があります。マニュアルを眺めながら覚えるの大変だなー、と苦笑していたのですが、ちゃんとプロローグのあとでチュートリアル的なシナリオを用意、プレイヤーに慣れさせる配慮をしているのに好感が持てます。
まだ序盤であるためか、慣れさせるためのシナリオだからか、さほど“怖い”という感覚は抱かせません。率直に言っていちばんおっかなかったのは、ゲーム的な要素の全くない最初のシナリオ、子供視点で描かれたプロローグでした。眠りに就く子供、画面が真っ暗なまま物音だけで暗示される惨劇、そして雨音だけが響きわたる中、手がかりもなく行動を迫られる――この緊迫感に勝る描写はまだ出て来てません。ていうか、別にプレイヤーキャラが敵に食われてもこちらは痛くも痒くもないわけで、結局のところ“異様な気配”“危険の予感”に勝る恐怖はないのです。
とはいえ本当にまだチュートリアル段階からも抜け出していないところですし、操作に慣れるのが大変ながら、遊びごたえはありそうなので、暇をみてちまちまと進めてみるとしましょう。この作品の真の怖さは少しずつ明らかになるのかも知れませんし、ね。
本当なら映画版を観る前にひととおり完結させたいところでしたが……それは無理だな、完璧に。
余談ですが、公式サイトの記事によると、この作品は堤幸彦監督によるものとは別に、ハリウッドにて別途映画版が制作されることが決まったようです。制作会社はサム・ライミが主催し『THE JUON/呪怨』をヒットさせたGHOST HOUSE PICTURES。……監督と脚本が誰なのか、が問題ですな。日本で製作公開されたものとは無縁に堤監督がハリウッド版も撮る、なんてことになったら個人的には快哉ものですが。
*1:初期、3あたりまでを念頭に発言してます。最近のものはまったく手をつけた経験なし。
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