異臭の正体がアレだ、と思うととっても厭。[レンタルDVD鑑賞日記その840]

心霊闇動画80 [DVD]

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 4月14日に、2023年8月リリースの『心霊闇動画80』を鑑賞。キャンプ場の四阿で酒を酌み交わす楽しいひとときに闖入者が現れる《バーベキューの後で》、買ったばかりのGoProを装着し、習慣である運動に出かけた男性が出会ってしまった《夜のジョギング》、宿泊した旅館の使われていない建物を探索したカップルが異様なものを撮影してしまう《旧館》など、全6篇を収録。
 久々のレンタルDVD鑑賞です。なので、怪奇ドキュメンタリーでも見応えのあるものが欲しかったのですが、ままならないのが月額レンタル……。
 とはいえ、これはさすがに物足りなさすぎる。収録された怪奇映像はほとんど似たような代物だし、異変を撮影したら映像終了、というパターンが多くて不自然さを強めてます。仮に異変に気づいたとしても、即撮影停止するとは限らないよね? まして、気づいてないなら、そこで止まってるのは奇妙だし、いずれにせよ、そのあと現場で何が起きていたか、をもっと丁寧に取材してくれなきゃモヤモヤします。
 このシリーズの売りはコンスタントにリリースし続けていることで、クオリティは二の次――と考えているかは解りませんが、少なくともそんなにこだわっていないと思われる。画一的な構成と内容も、このペースを維持するうえでは最適解なのでしょうけれど、だとしてももうちょっと工夫は欲しい。いちど、長いこと演出補をしている尾崎香仁が演出についていた時期がありましたが、あの期間も質こそ高くなかったけれど、少なくとも工夫と努力は感じられた。私みたいなのが追い続けているから、漫然とした内容のままリリースし続けているのでしょうけれど、この状態では新規の視聴者はつかないし、ついてもすぐに離れていくのを繰り返すだけだと思うのだが。
 腐しつつも、ときどきいい着眼のものはあるので、私はとりあえず観てしまっている。今回も、《夜のジョギング》における撮影の背景と記録された展開は面白いと思うのです。ただ、投稿映像が異変と遭遇した途端に終わっているのは、経緯を考えれば不自然だし、そのあたりをツッコんでくれないのが物足りない。リリースのペースを落として、こういう見所、見せ方のありそうなものを集めていけば、もっと評価されそうなものなんだけどなあ。

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