ほぼ1ヶ月ぶりの映画鑑賞。

 とにかくこのひと月、というより実質的には2ヶ月ほどですが、人生でも類を見ないレベルで多忙を極めてます。それもどうやら一段落しそうなところまで来ましたが、映画鑑賞をずーっと控えていたせいで、午前十時の映画祭7の今コマがあと2日で終了、というところまで来たのに、1本も観ていない、という事態に陥ってしまいました。なまじしんどい2ヶ月だっただけに、このコンプリートくらいはきちんと果たしておきたいし、また先の旅行と東京国際映画祭でのお出かけを除いてろくすっぽ家を出ておらず、気分的にもかなりしんどくなっていたので、ここで1回ガスを抜いた方がいい、と考え、朝からお出かけ……一昨日ほどではないとはいえ、午前4時半まで頑張って、ある程度は作業に目処をつけているので勘弁していただきたい、ほんとに。

 今コマの作品から、私にとっての拠点であるTOHOシネマズ日本橋に戻るはずでしたが、既にそちらでの上映が終わってしまった作品をまず押さえるべく、今日はまたしても新宿へ。体力的な都合もあって、電車を利用しての移動です――まあ、仮に体力があったとしても、自転車でのお出かけは断念する陽気でしたが。

 ほぼ1ヶ月ぶりに鑑賞した午前十時の映画祭7、今コマの作品1本目は、ジャック・ベッケル監督1958年の作品、フランスの画家アメデオ・モディリアーニ晩年の姿を、実際の記録をベースに描いた『モンパルナスの灯』(東和初公開時配給)

 忙しかったせいもあってろくに予備知識も入れずに鑑賞したのですが、華やかさと退廃的な美しさに、皮肉も籠めた味わい深い作品でした。撮影当時を代表するスター、ジェラール・フィリップの佇まいも印象的ですが、影のようにつきまとう男を演じたリノ・ヴァンチュラの存在感もいい。久々の映画鑑賞として、ど派手なアクションや頭がわやくちゃになりそうなミステリやホラーよりもちょうどいい内容だったと思います。

 鑑賞後は東宝ビルに入っている店で昼食を摂り、あとはまっすぐ帰宅。寄り道はもーちょっと余裕が出てからです。

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