本当にギリギリだった。

 今月中旬まで作業がズレ込んでしまい、観たかった映画を多数観逃してます。現時点ではちょこっとだけ余裕があるので、今日、1本は観てくる、というのは心に決めてました。

 が、作品が絞れない。各劇場の上映スケジュールを睨み、あれこれと悩んでいたのですが、今日押さえておくのがいちばんちょうどいい作品は上映館も時間も限られ、私にはもっともありがたい朝一番の上映がある劇場だと、朝が早すぎる。そうすると第2候補の作品を選ぶか、朝は捨てて遅い時間にするか、なのですが、前夜の就寝間際までこの決断がつかなかった。

 決め手になったのは早朝。少し早めに目が醒めてしまった。ついきのうまで胃の調子が悪かったこともあるし、まだ眠気が残っているので、そのまんま二度寝をして、ふたたび目醒めた時間と恢復具合で予定を決めようかしら――と思っていたら、左脚にこむら返りが起きて、眠気が吹き飛んでしまった。こりゃ朝一番で観てこい、と誰かが言ってくれたんだ、と捉えることにして、早めに支度して出かけたのでありました。

 脚が痛むことを除けば体調はかなり良くなっていますが、それでも体力的には不安だったのと、出発した時間の兼ね合いもあり、ラッシュに遭遇するのを覚悟で電車にて向かったのは、すご〜く久しぶりのTOHOシネマズ日劇。以前は2ヶ月に1回くらいのペースで訪れていたこともありましたが、自宅からの手頃さで日本橋、設備の質で新宿を優先するようになってしまったため、ここ最近はすっかり足が遠のいてました。

 鑑賞したのは、アメコミ映画をハリウッドに定着させるきっかけを作ったシリーズの記念すべき“マーヴェル・ユニヴァース”での第1作、アベンジャーズ入りを志す若き新米ヒーローの苦闘をコミカルに、しかしリアルに描き出したスパイダーマン:ホームカミング(字幕・2D)』(Sony Pictures Entertainment配給)

 トビー・マグワイアアンドリュー・ガーフィールドのピーター・パーカーは恋愛を軸に青春ものとしての特質に着目していましたが、マーヴェルの連作に組み込まれる形でふたたび仕切り直しとなった本篇は、青春ものとしてのコミカルさ、親しみやすさを留めつつ、他のマーヴェル・ヒーローとも異なる“新米ヒーロー”としての苦悩、葛藤に焦点を当てている。近ごろシリーズが蓄積しすぎていささか重たくなっていたマーヴェル作品ですが、そんな中にあって久々に軽快さがあって、最後までかなり気分よく鑑賞出来ます。いかにも子供っぽいピーターですが、だからこその成長もしっかり織り込んでいるのも好感が持てる。意外性なども抜かりなく採り入れている一方で、旧シリーズにあった厚みがちょっと損なわれている感があるのが惜しい気もするのですけど、でも充分に面白いです。“親しい隣人”という立ち位置のヒーローとしての側面に立ち戻った、という意味では、もしかしたらファンにとっては旧シリーズよりも理想的なのかも。

 ちなみに都内では明日をもって上映はほぼ終了します。ここまで鑑賞が遅れてしまったのは……出来たら3Dで観たいな〜、と思っていたらあっという間に2Dだけになってしまい、若干モチベーションが削がれた、というのもあったりする。結局3Dより2Dのほうが動員がいいのか、最近は3D対応作品であってもかなり早くに2Dのみに切り替わってしまうことが増えてます。どーしても3Dで観たければ、封切り間際に押さえてしまうのが最善らしい……。

 鑑賞後は帝劇地下の丸亀製麺で手早く済ませ、早々と帰宅。朝、早く起きてしまったぶん、ちょっと長めに仮眠を取りました。

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