ハシゴ、っていうより自主的2本立て。

 きょうもまた、かなりギリギリまで悩んでいました。
 観たい映画はある。しかし、上映規模の都合もあって、劇場も上映時間もだいぶ偏ってる。曜日をずらそうか、内容的に2本立てにしたいところを、別日にして調整するか。
 日付が変わる直前になってようやく腹をくくり、ユナイテッド・シネマアクアシティお台場のチケットを確保。絶対間に合う時間に起きてやる、と自らに念じたら、ちゃんといい時間に目が醒めました。
 余裕を持って朝食を摂り、余裕を持って自宅を出発……したのはいいけれど、出かけて数分でお腹がぐずり始めたのには往生しました。かと言って飛ばすわけにもいかないし、意識を運転とお腹の制圧に二分せねばならない。思ったより早く到着したのはいいけれど、肝心の映画館は9時にならないと開場しない。暴発の恐怖と格闘しながら、入口の前で更に10分待って、開場してロビーに辿り着くなりトイレに駆け込み、どうにか事なきを得ました……本当にギリギリのときほどトイレって見つからないんだよな……。

 ともあれ鑑賞した本日の1本目は、構想10年、2度にわたるクラウドファンディングを経て形となった塚原重義監督作品『クラユカバ』と同じ世界観に属する成田良悟執筆の作品を映画化、巨大な炭坑町の地下に広がる旧坑道の地図を描く少女カガリの冒険を描くクラメルカガリ』(東京テアトル×ツインエンジン配給)
 もととなるもう1本のPVにも感じた、味と様式美に富んだキャラクター、絵作り、世界観が何より楽しい。和風のスチームパンクっていいよね。
 ただ、雰囲気重視に過ぎて、ストーリー的には思わせぶりな割に雑になってしまった印象。色々なものが唐突に出てくるし、伏線があるものもあるけど、その唐突さに薄められてしまった。そういう見せ方もありますが、本篇はもう一歩物足りない。
 でも、大きな勢力同士の揉め事に翻弄される少年少女のドラマ部分はなかなかいい。無力感と、しかしそれゆえに自らの分を知る、という筋書きはジュヴナイルとして良し。
 本篇を観た段階では、綺麗な解決よりも無数の魅力的なギミックとそこに漂う情感を味わうべき作品。個人的にはもっとスッキリするのを期待してしまったのでやや肩透かしの気分でしたが、ムードは好き。

 次の作品までは30分、食事しに行く余裕もないので、ロビー片隅のベンチで時間を潰し、それから本日2本目です。
 もともとはこっちが本題。前述したクラウドファンディングによって見事長篇映画として完成された作品、謎の大量失踪事件を追う探偵が、街の暗がりに潜む摩訶不思議な世界に踏み込んでいくクラユカバ』(東京テアトル×ツインエンジン配給)
 何せ探偵と謎の失踪、それにスチームパンク的な世界が絡んでいくから、パイロットフィルムの予告を観たときから期待は高かった。その際の特別上映は逃しただけに、完全版はどーしても観たかった。
 期待通り、冒頭からやたらと雰囲気のある語り口。個人的には芦辺拓作品っぽくてとても馴染みのある感じです。奇怪な痕跡を残した失踪事件から、謎に満ちた地下の世界へと踏み込んでいく。
 そこから話は一気に冒険活劇の趣を帯びていきます。オタク心をくすぐるキャラクター、ガジェットが陸続と登場してきてワクワクが止まりません。全体に、突然出てきて、そのあとがぼんやりしたまんま、というのが『クラメルカガリ』と同様で、やりっぱなし感はあるものの、それはそれで楽しい。
 驚かされたのは、神田伯山の好演です。講談師はその場その場でキャラクターやシチュエーションを的確に表現する必要があり、一定の演技力があるのは確かなのですが、想像以上に巧み。納得のいかなかったところを何度も録り直したりと苦闘はあったそうですが、それだけの説得力、力強さはある。最後までなんとなく展開してしまう物語に、間違いなく芯を通してます。
 本当はまだまだ語りたいことがあって、その導入に過ぎない作品のようで、だから1本の作品としての満足度はやや足りない印象でしたが、それでも独自の世界観、様式美を堪能出来る1篇。続篇があるなら観ます。

 鑑賞後は別区画の5階にある東京ラーメン国技館 舞へ。ここに入っているお店の中で、まだ食べたことのなかったところを訪ねてきました。後日、個々のネタにするつもりで。
 ……が、残念ながら、ネタには出来ません。何故なら、本当にいまいちだったから。
 復刻された期間限定商品ではなく、各店舗で用意しているお台場店舗限定のレギュラーメニューを頼んだのですが、正直、真面目に褒めるところがない。どうやってもネガティヴな感想しか書けないので、詳細は記さないことに決めました。いちおう、各地の名店が集結してるはずなんだけど、なんでこんな微妙な仕上がりになってるんかな……?
 それでもひととおり食べきって、お台場を離脱。何せ朝が早かったので、家に着くと、平日ならば透析の準備をする直前の時間まで眠りこけておりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました