『びんちょうタン』第8話 むすんでひらいてびん

 欠けたお茶碗の代わりを買うはずが、コロッケを物欲しそうに眺める犬に施してやったために買えずじまいだったびんちょうタン。が、その犬がついてきてしまい、ちくタンの提案で力を合わせて飼うことに。

 なんか、回を追うごとにこの作品の世界観は訳が解らなくなっていく気が。日本なのか西洋なのか現代なのか過去なのか。作中登場する幼稚園は現代的なのにくぬぎタンが通う小学校は昭和中期の風情、くぬぎタンの屋敷は洋風で、びんちょうタンちくタンの暮らす集落はなんか江戸末期ぐらいの趣。とにかく“びんちょうタン”という名前の響きから伝わる雰囲気だけで動かして、細かいところ考えてないよな。

 これまで遠巻きにびんちょうタンを眺めるだけだったくぬぎタンがようやく彼女たちと親しくなるきっかけを得る回ということを意識してか、作画のレベルはほとんど頂点に達してました。とりわけびんちょうタンが自分に向かって「おかえり」と言うくだりは、いっそ意地悪に映るほど見事でした。

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